Back at one(with Changjo 2015.8.19 up

□Six
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ファーイブシックスセーブンエイト!

「メイ遅れるな〜!」

リーダーの声が飛ぶ。
昨日を境に、彼の私に対する態度が随分変わった。誤解が解けたのかそれともチームメイトへの発覚を恐れてか・・・ミスをしてもそう怒鳴られなくなった上に、二人で喋る時はあの口調に戻って話す。

頷いて、カウントを口の中で唱えながら右足を踏み出した。
ちょうど私と対称になる動きをするジョンヒョンと、その後ろのアンバーが笑いかけてくれる。





ふと、気付いた。





失敗ばかりしていたせいで、振りを間違えないことばかりに集中し過ぎて音を聞いていなかったことに。

紡がれるメロディにも意味があるように・・・動きの一つ一つにだって意味がある。何度も聞いて耳タコだったこれは、恋の始まりの歌だ。







Changjo * side





「・・・ジョンヒョン、メイとあれから何かあった?」

「何かって?」

「そりゃあ、彼女が喜ぶような何か」

訝しげな目線を送ると、アンバーが興味津々の様子で見つめ返してくる。

「あのさ、そうやってオレにちょっかい出してると、あんたの彼女に今度はオレがストーキングされるかもしれないから、離れてて欲しいんだけど」

「え〜それは無いよ〜」

彼はちらりとそっちを見ると、小さく投げキスを人差し指で送る。
相手は見なくても分かるし、見たくもないから、首は固定しておいた。

「まあ冗談はこっちに置いておいて。今日は一段とメイの動きが良いからさ。ジョンが来てからなんだよ。こんな風になったの」

「ふうん」

特に何かがあった訳じゃない。申し訳ないけど、そんな期待に添えるようなことは何一つ無い。自分は、メイのベッドで気がついたら寝ていて、彼女はそのせいで寝れらなかっただけで。
アンバーは相変わらずニヤニヤしている。

「ああ、そうだ。クリスマスは予定有る?」

唐突に聞かれて、ひと息ついて首を振る。

「僕のうちでパーティでもしようかと思って。ドレスコードもないただのホームパーティだから、是非来てよ。メイと2人で」

最後の語尾がちょっと強いような気がしてちらりと見たら、青い瞳がこちらを見つめている。

「あのさ・・・」

「ご馳走も出すよ〜お抱えのシェフがいるからさ」

・・・冗談なのか本気なのか分からない。

「ねえねえ、何の話?」

タオルで汗を拭いながら、隣にメイがやって来た。アンバーがさっきと全く同じ説明をすると

「行く!」

考える間も無く。
多分、ご馳走に吊られたんだ。
そうに決まってる。

「じゃあ、夕方スタートだからね。出入り自由だからいつでも良いけど、食べ物は早い者勝ちだよ」

彼女は大きく両手で丸を作ると、こっちを向いて笑った。

「・・・嬉しそうに・・・」

「だって嬉しいもん」

「あ。言い忘れてた。クリスマスだから、カップルでの参加が絶対条件」

は?
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