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□天使の落下点
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初めて彼にあった時は衝撃だった。

あんなに爽やかでアクのなさそうな彼が、あっという間に飛雄を変えたなんて。

一見すると、ごくごく普通の彼のどこにそんな才能があったのか。俺ですら出来なかった、いやしようとしなかったことを。飛雄に与えて、気付かせて。

はじめはそんな衝撃と単純なる興味。

でもいつしかそれはどす黒い独占欲に変わっていった…

無理やり押しかけて、嫌がる彼をひん剥いて犯したあの日。

涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き叫んで、絶望したあの顔。襲ってやれば諦めがつくかもしれない、そんな期待は見事に裏切られて、その行為は中毒性を帯びていった。

一度手にしたら手放せない。

一度触れればまた触れたくなる。

何度拒絶されようとも、無理やりその足を開かせればだんだんと快感を覚え出すその身体。

ねえ…もっと必死に抵抗しなよ?もっと俺を突き放してよ…そうじゃないと、いつか本当に君を食べてしまいそうだよ…



「…あっ…ああっ…ひぃっ…!」

「ほらほら、何ヨガってんの。足でされてそんなに気持ちい?」

練習の終わった烏野の体育館に押しかけ、残っていた爽やか君を今日も体育倉庫に閉じ込めた。

無理やり唇を塞げば、最初は抵抗するのに、だんだんと火照ってくるその身体。

下着を全部剥いでマットの上に放り投げる。

座った状態の彼の足の間に自らの足をぐりっと押し付ける。既に立ち上がったものを素足でゆっくり梳いてやればあっという間にはしたない声が響くようになった。

両手を後ろ手について必死に快感に耐える。

足の親指と一指し指の間で竿を下から上へしゅっしゅと梳く。時折足の裏全体で竿や袋を触ってやれば、腰を擦り付けるように浮かせてきた。

「ああ…あっ…足ばっか…っ」

「へぇ何?もうこんなんじゃ満足できないの?まったく大人しそうな顔してとんだ淫乱だね。」

「ちがっ…あっ!」

「違くないでしょ。ほらほら!」

「ひゃあああっ…うっ…」

勢いよく白濁が飛び散る。「はぁう…」ととろけそうな顔でこちらを見上げてきて…本当馬鹿じゃないの?

「足だけでイケるんだね。ほんと変態。」

「そ…んな。ひど…」

「ひどいのは君でしょ?」


彼を立たせて、近くにあった飛び箱に手をつかせ、こちらに背をむけさせる。胸にまで飛び散った欲を掬い取り、後ろの穴に塗りこめると、ほぐさずに一気に俺自身を挿入した。

「あああああっ!痛っ!及川っ…いやっ!」

「嫌じゃないでしょ!?結局いつも最後はヨガってんじゃん!」

「いや…!だめ…あっ…痛…!」

「すぐにヨくなるでしょ!ほらほら!」

「ううっ…うっ…んっ…」

泣き出してしまった彼の腰を指が食い込む程に掴んで遠慮なくガツガツと腰を打ちつけた。

一心不乱に腰を動かしていると、だんだんと粘着質な音が響きだし、彼の声も悲鳴から艶のあるもに変わっていった。

「ほら…前もまた勃ってんじゃん。淫乱め。」

「ちが…だって…あっ…!あっ!あっ!」

「いい加減認めなよ!抱かれたいだけの癖に!」


いつもいつも。

彼を犯して、虚しくなる。

結局彼の心は手に入らないのに。

この不毛な行為を続けて何になるというのだろう…

それでも動く腰を抑えることができずに、彼の声が甲高くなっていくのを思考の止まった頭の片隅で聞いていた。





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