HQ!-cp-

□幼馴染が可愛くて仕方在りません。
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「ねーねー岩ちゃん。いいじゃんかーえっちしようよー。」

「馬鹿か、嫌だってつってんだろ。」

「いいじゃん!冷たいな〜そんなこと言ってすぐグズグズになっちゃう癖に。」

「ああ?」

「いたたたたっ!ごめん、ごめんってば!」

今日も盛ってくるクソ川の頬を摘めば、「ちぇー」と言いながらも大人しくなる。

部活が終わって俺の部屋。

何をする訳でもないのに、部屋まで上がりこんできて、バレー雑誌をパラパラめくる。おい、それお前ん家にもあるだろーが。

そう思いながらも、俺の部屋で寛ぐこいつを追い出せないのは何故なのか…女に不自由してないハズのこいつは飽きもせず毎回男で、しかも幼馴染の俺に盛ってくる。それでもこいつを拒めないのは、決してこいつのことが好きだからとかそんなんじゃない。…うん、決して。断じて。

そんなことを考えていると、及川が俺をじとっと見つめていることに気付く。

「あっれー?実は段々触ってほしくなっちゃった?」

落ち着け、馬鹿俺は。

ここでムキになってこいつに絡めば、あれよあれよという間にベットに組み敷かれて、毎度の如くアンアン言わされるのは目に見えている。

怒りに震える拳を宥めながら、冷静に言い放つ。

「あほ。さっさとソレ読んだら帰れ。」

「ちっ!もうこの手には乗らないか…」

ふーん、いいもんねー。及川さん、寂しくなんかないもんねーと、口を膨らませながらページを捲るこの幼馴染(しかも男)は本当に一体何故自分なんかにここまで構うのか…

自分も近くにあったバレー雑誌を手に取り、パラパラと無意味にページを捲っていく。

俺は…男の中でもそんなに顔が良い方とか、そんな風に思ったことは一度もない。身長だって低い訳じゃないし、(これはあくまで一般的な話であって青城バレー部の中では低い方だとかそんなことは全然気にしていないぞ、たぶん)男から見て欲情する要素なんかひとつもないように思う。

どっちかと言えば、俺は攻めと言われる部類なのでは?と思うし、男で抱きたいと思われるのは、例えば烏野一年のチビとかみたいなちっこくて可愛らしー感じの奴だと思う。(この時点で男同士前提?とかそんなのはナシな)

正直なところ。

女にモテモテで、顔立ちも良くて、誰からも注目を集める俺の幼馴染のことは嫌い…ではない。いやむしろ、飄々としているようで、努力する姿や必死に苦しみ踠く姿を近くで見てきた分、こいつを大事に思ってることは否定しない。

というか…実際、意味わかんねーけど、俺に盛ってくるこいつを嫌がる素振りを装いながら受け入れているのは、紛れも無く俺自身で。

素直に受け入れられないのに、可愛げもなく…それでもこいつを求めているのは実際には俺の方だと心の奥底では気付いている。

仕方なく流されるのは必死に及川を求める俺を隠す為。

そこまで考えて、ふとページを捲る手が止まる…はぁ、何だコレ俺馬鹿なのか?やめだやめだ、どうせどんなに考えたって素直になれる訳ねーんだから…


雑誌を閉じようとしたその時。後ろのベットから幼馴染の声が降ってくる。

「ほんっと、岩ちゃんたら煽り上手なんだから。」

「は?」

振り返れば、いつの間にか俺の背後に回りこんでいた及川に身体を拘束される。

「こらっ!馬鹿離せ!」

「はいはい、分かったから…ね?」

「全然分かって…んっ…」

後ろから顎をぐっと掴まれ、無理な体勢で後ろを向かされ、舌を絡めとられる。

そのまま身体を掻き抱かれ、Tシャツの中にするっと手が滑りこんでくる…抗議の声をあげようとするが、すぐに胸の突起を摘まれ、嬌声に変わる。

「あっ!馬鹿…」

「馬鹿なのは岩ちゃんでしょ…」

「…あ…何言って…んっ!」

すぐに快感に身体は熱くなり、そのままカーペットにどさりと倒される。

シャツをぐっと胸まで捲り上げられ、舌を突起に這わされる。更なる快感に声が抑えられない…

「…くっ…んんっ…」

「岩ちゃん…可愛いのに、何でいつも声抑えるの?」

「は…何言ってんだ…俺が可愛いとか頭おかしいんじゃねーかって、あっ…!」

「こらこら、折角可愛いのにそんなこと言っちゃダメだよ?」

口では悪態吐きながらもすぐに反応してしまう俺自身をジャージのズボンの上からごりっと触られて段々と絆されていくのが分かった。

「俺が岩ちゃんがどんなに可愛いか、ちゃーんと教えてあげるからね?」


だから、今日もいっぱい善がってね?


そう言った及川にぞくりとしながら、俺は次の快感を待ち侘びていた。




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