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□その守護神、狼を所望す。
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「じゃあな、西谷。また明日。」
そうやって優しくその大きな手で俺の一生懸命セットした頭をぐしゃっと撫ぜる旭さん。その手の大きさに安心感を覚え、無意識に顔が綻ぶ。・・・でも・・・もうそれだけじゃ足りねぇ・・・
。
じっ‐と旭さんを見上げる。
「ん?どうした?」
と優しく降ってくるその声に思わずまた絆されそうになる。もう・・・付き合って半年も経つ。そろそろ・・・キスくらい、いいんじゃねぇの?つーか俺もう、色々我慢できないんスけど・・・
そりゃもちろん、一緒に帰れるだけで、一緒に居られるだけで幸せだとかそういう気持ちは変わらない。でも、もう旭さんに触って欲しくて、俺を求めて欲しくて・・・
「・・・っ!」
一瞬、旭さんの瞳がぐらっと揺れた気がした。
「・・・まったく、西谷は子供だなぁ。寂しいのか?よしよし、また明日な?」
そう言ってもう一撫ですると、くるっと踵を翻してしまう。
違う。そうじゃない。
「やっぱ・・・男の俺じゃダメなのか・・・」
風呂上り。鏡の自分と目が合う。
髪はぺたりと顔に張り付き、いつも以上に幼く見えてしまう。こんな・・・子供じみた自分。胸もなけりゃ、変なもんまでついてる・・・やっぱりこんな自分じゃ旭さんには求めてもらえないのか?
ふと、先ほどの旭さんの大きな手の感触を思い出す。あの大きなごつごつした手で触られたら、一体どうなってしまうんだろう?無意識に自分の唇をなぞり、ぞくりとする。シャツの中に手を入れ、胸の突起を手で掠める。
「・・・っん・・・」
頭の中ではあの手で触られているような錯覚。少しささくれだったあの手で周りをじっくりと撫でてから、少し硬く立ち上がった突起を摘まれたら・・・。
「っあ!・・・んっ、ふぅ・・・」
もう片方の手でいつの間にか立ち上がった自身をするりと取り出す。恐らく旭さんのソレと比べると子供みたいな自身を、必死に擦り上げる。
さきっぽから滲み出たそれを全体に広げながら旭さんの大きな手を想像して必死に手を動かす。
「あっ!・・・あっあっ!」
どくんっと大きな快感が突き抜け、びゅっびゅっと白濁を飛ばす。その場にずるりと崩れ落ちる。
「・・・っふ・・・あ、さひさん・・・」
告白も、一緒に帰る帰り道も。寄り道もデートも。全部全部俺から。そうなんだ、旭さんに俺が求められたことなんて、一度もなかったんだ・・・
「俺・・・汚ねぇな・・・」
涙と白濁でぐちゃぐちゃな自身を見て自嘲気味に笑う。
こんなんじゃ、片想いと一緒じゃねぇか・・・