銀魂

□これ以上、必要なし
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新しくできたと言う団子屋は、なかなか繁盛しているらしく人が多かった。中に入って食べることは難しそうで、外の腰掛けに座って食べることにした。

「すんませーん!とりあえず団子を30ぽーん」
「おい、テメーどんだけ食うきか。俺を破産さす気か」
「お前が破産しよーが私には関係ないモン。つーか団子で破産するなんてお前給料少ないアルな」
「公務員の給料なめんなよ多分旦那の軽く5倍はあるぞこのヤロー」


団子が運ばれてきた。うまい。とてもうまい。口に頬張れるだけ頬張ってもっちもっちと食べる。

「うああああ…うんめぇアルぅぅ…」
「…おめーが万事屋でどんな生活してるかわかるな。同情するわ」
「まじでか。お前にも私をかわいそうと思う心があるなんて驚きネ」
「いや、旦那に同情するわ。エンゲル計数はんぱねぇだろ」
「失礼アルな!レディにむかって!」
「一口で団子10本食うやつはレディじゃねーよ。…っと向こうがちっとばかしうるせーな…みてくらぁ」

みると、昼間っからヤクザらしきオトコ達が路地裏で暴れている。いくらサドでも一応警察官。見てはいられないのだろう。

まあ、あいつがいったならすぐに事は片付くアルな。



ふっと気付くと頭の上に影ができていた。しかも複数。夜兎の血か、反射的に傘を握る。
ーーー次動くと殴る!










「…うわー!超かわいいね、キミ一人?」「やば、色白ーい足細ーい!」「な、俺たちとあそばねぇ?」


なんだ、と拍子抜けする。ナンパアルか。一瞬で戦闘体制になる自分をバカらしく思う。

「うるせーな、ガキはクソしてねな。こっちは忙しいアル」

私の言葉に一瞬驚いた様だが、すぐに男どもはにこにこする。


「うわ、アル?」「チャイナ服だしそーいう店の子?」「てゆーか見た目も珍しいねーかわいいー」


殴るのも馬鹿らしいなと思う。そんなに自分の見た目は違うか。私の事をなにも知らないくせに。




「オイ…なにやってんでぃ」

よく知っている声。けれどいつもと違い本気の怒気を含んだ声が聞こえる。
「な…にって、お前には関係ないだろうがよぉ!すっこんでろぉ!」
「どう考えてもザコキャラなやつが話してんじゃねぇよ。すっこんでろはおめーでぃ。俺が誰かわかってんのかぃ?」

どS星の王子アル。私にナンパしてきた男どもはその迫力におされすたこらさっさと逃げて行った。
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