銀魂

□ありえないから
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ありえないだろ。先生と生徒(しかも女)が同棲?いや同居?するなんて、普通、ありえないだろ。

あったとしても、まぁ、俺には関係ねぇがなぁ。


ありえないから



「おい総悟。校内点検いってこい。お前全然してねぇだろ。全部ザキにおしつけやがって」
そう、土方のヤローに言われたのはついさっきである。
おしつけてるんじゃねぇあいつがかってにやりやがるんでぇ、と軽く言い返しておいたが、結局指示に従い点検をする事にする。実際は、いつもの様に屋上で寝るだけだが。
今時校内点検なんて古いんでぇ。第一何を点検するかも明確にはきまってないのに。不順異性交流だなんだと言っていたが頭が古い。そんなもん誰だってしている。

まあ、アイツには、関係ねぇかもしれねぇが。

なんて事を考えながら、屋上の扉を開けようとする。ここは立ち入り禁止で、風紀委員と先公しか入れない。つまり風紀委員の総悟にとっては、最高の昼寝場所なのだ。
けれど。扉の向こうから声が二つ聞こえる。しかも男女。
めんどくせぇ。見逃すか。
そう思った瞬間、聞き慣れた声が耳に入る。



「ねぇ、だから今日は絶対スキヤキにするアルよ、銀ちゃん!!
私、早く帰って準備するから、すぐに帰ってきてネ!」

アル?銀ちゃん?そりゃあつまりアレがこれでこういうことで?

扉のとってに手をかけていると、向こうから誰かが扉をあけたらしい。バランスをくずす。

「えっ…だれ…って、サッ、サド!?」
そこにいたのは、クラスの担任と、隣の席のあいつだった。


「どういうことか、説明してもらいやすぜ。」
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