黒魔女さん


□ラブレター騒動
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『好きです。

黒鳥千代子より』




麻倉がそんな内容の手紙を発見したのは五年一組の教室の前の廊下でだった。


「な、なんだこれ・・・・・・。ラブレター・・・・・・?」


それ以外考えられない。

そう思った麻倉は、素早く手紙を拾い、五年一組の教室へと駆けていった。


「おい、東海寺、大変だ!廊下に黒鳥が書いたラブレターが!」


「なにっ!?」

東海寺はすぐさま立ち上がり、麻倉が持っている手紙を奪う。

「ほ、本当だ・・・・・・。黒鳥が・・・・・・」

東海寺はぶるぶると震えだし、天井を見上げた。


「俺にラブレターを!」
「ちょっと待て!!」

東海寺の持っている手紙を奪い返す麻倉

「どうしてお前に黒鳥がラブレターを書くんだ!」

「なに言ってんだよ麻倉。黒鳥が俺のことを好きだからに決まってるだろ」

「ふざけんな!黒鳥が好きなのは俺だ!」

取っ組み合いの喧嘩になる二人。

教室にいる生徒は「またか・・・・・・」と喧嘩をしている二人を眺めている。

その時。


「おはよー」
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