黒魔女さん
□バレンタイン・チョコレート
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「黒鳥、明日はバレンタインだな!」
「・・・・・そうですか」
だとしても、あたしには全く関係ないです。
「東海寺くんは、美珠亜ちゃんからチョコもらえるんじゃないの?」
そしたら、東海寺くんは首をぶんぶんふって。
「黒鳥のチョコが欲しいんだ!」
きっぱりと言い切る東海寺くん。
「ちょ、ちょっと東海寺くん!そんな大声出さないで下さい!みんな見てるじゃない!」
もう、東海寺くんには、恥じらいというものは無いんでしょうか。
でもじっとあたしを見つめてくる東海寺くんに、不思議と嫌な気はしなくて。
「・・・・・・チロルチョコで良いですか?」
ぱあっと明るい表情になる東海寺くん。
素直が君の良いところ。
「できれば手作りチョコがいいぞ!」
「・・・・・・(良い、ところ?)」