☆あやかし緋扇 短編☆

□奇跡
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「陵!おはよう!」




僕はいつも通り

未来さんの家のマンションの前で

待っていた


未来さんが笑顔で挨拶してくれて

ついドキっとしてしまう






「おはようございますっ」



僕は気づいた


未来さんの顔色が悪い事に





「未来さん、顔色悪いですが大丈夫ですか?」



「えっ?そう?大丈夫だよ?」





毎日見てるから分かりますよ

大丈夫じゃなさそうです



僕は未来さんの体を抱き上げた

元々細いのに更に細くなったような…





「ちょっと…大丈夫だから!」


「ダメです。このまま行きますから」




僕は未来さんを抱き上げたまま

学校へと向かった









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