☆長編1(D灰×庭球×黒籠球×?)☆
□第九話
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私とハルは家につき教団へ電話した。
コ『は〜い?こちら黒の教団』
「あ…コムイお兄ちゃん。蘭華だけど」
ーードンガラガシャーン
電話の向こうから何かが落ちる音が聞こえた。
コ『蘭華ちゃんかい!?どうしたんだい!?何かあったのかい!?大丈夫かい!?』
コムイお兄ちゃんは、慌てたように息継ぎもせず勢いよく聞いてきた。
私は、前と変わらないコムイお兄ちゃんに笑みがこぼれた。
「大丈夫だよ?ただ、今日level1のAKUMAが数十体程現れたという報告をするために電話したの(…本当はみんなの声が聞きたかったっていう理由もあるけどね)」
すると、コムイお兄ちゃんは真剣な声で言ってきた。
コ『蘭華ちゃんの…そっちの世界ではそんなにAKUMAが出始めたんだね…。こっちは、異常な程AKUMAの出現率が減ってきているんだ。…僕の考えだが、もしかしたらそっちに千年伯爵…ノアたちがいるかもしれない』
「千年伯爵やノアたちが…?」
私は、AKUMA以外にも千年伯爵やノアたちが来てるかも知れないと知って驚き不安になった。
コ『まだはっきりとしたことはわからないんだ…でも、気をつけるんだよ?』
「…はい!!」
私は、この世界に戻ってきた理由を思い出し不安を消し去り力強く返事をした。