☆短編☆
□ダブルスからのダブルデート?
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「悪ぃ、寝坊しちまった!待ったか?」
「ううん。少ししか待ってないし。それじゃ、いこっか!」
水色と白のポロシャツに紺のスカートに膝上までの黒のタイツという休日用のテニスウェアを着た幼馴染みの優しい微笑みにホッとする赤也。
今日は立海の男テニも女テニも珍しく練習が休みだったので、赤也がこのみに一緒にストテニに行こうと誘ったのだ。
「なーんかこのみと打つの久々だよな。」
「そうだね。お互い部活が忙しかったからね。だから今日はすっごく楽しみにしてたの!」
「………そ、そっか。」
そう言ってふわりと笑うこのみを見て思わず照れて赤くなる顔を横に反らす赤也。
「…赤也くん?どうしたの?」
「べ、別になんでもねぇっ!」
鈍感な幼馴染みへの片想いはまだ続きそうです。