☆長編1(D灰×庭球×黒籠球×?)☆
□第七話
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精市に何度か五感を奪われそうになったがAKUMAとの戦いの日々のおかげか全く効かなかった。
そして、今、残り一球で私の勝ちという状況になっていた。
幸「ハァ…ハァ…」
「精市…これで終わりにするよ?」
精市は、汗を流し呼吸を乱し疲れ切っていた。
そんな精市にひきかえ私は汗すら流していなかった。
そして、私は終わりにするために加速をつけて飛び、精市が上に打ち上げたボールを力いっぱいためて打ち返した。
精市は、返そうとしたがボールはラケットを突き破りコートに入った。
「私の勝ちだね。精市」
私が言うと精市は座り込んだ。
私は、精市に駆け寄り手を差し伸べた。
「お疲れ様、精市!楽しかったよ!」
幸「全く…蘭華にはかなわないな…また強くなっただろ?…まぁ、次は勝ってみせるから待ってなよ」
「うん!」
精市は私の手を取り立ち上がった。
そして、一度手を離し拳を合わせ微笑みあった。