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□ナルト誕生日2013
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まるで、俺の自宅へと訪れたかのように…いつもと変わらぬ飄々とした態度のまま、部屋へと窓からスルリと侵入してきたカカシ先生。

「ちょッ!?カカシ先生ッ!?」

「…はぁ〜、遠かったよ〜…」

「こ…こんな所で何してるんだってばッ!?」

「ん〜?」

部屋に入り込むと、手甲を外しベストまで脱ぎ始めた先生。

「決まってるじゃない。…ナルトに会いに来たのよ」

「へッ!?」

俺は知ってる。
今日…いや、もう昨日か?
カカシ先生は、今俺が任務で来ているココとは真逆の方へ任務で行っていたのを。
なのに、なぜわざわざ…。

手甲とベストをテーブルに置くと、額宛てまで外した先生は…今まで何度お願いしても見せてくれなかった素顔を…そう、マスクをいとも簡単に下げてしまったのだ。

「先生ッ!す…す…素顔ッ!?」

「…なに?素顔…ガッカリした?」

まぁ、大した顔じゃないからねぇ…なんて、頭ポリポリ掻きながら先生は言うけど、めちゃくちゃカッコ良すぎだってばよッ!!!
…う〜、改めて惚れそうだってば…。

「…先生ね、お前に大事な話があってきたのよ」

とりあえず座れと、ベットに腰掛けるよう促される。
…この部屋、狭いから椅子なんて無いせいでカカシ先生と二人、ベットに腰掛けるようになってしまったこの状況…。

一体、何が、どうなってんだってばよぉ〜ッ!?

頭ン中混乱しまくってる俺には構わず、カカシ先生はオレをジッと見つめ、静かに訊ねてきた。

「なぁ、ナルト。お前さぁ、今日誕生日だよな?」
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