お題SS
□変態に恋されてしまいました5題
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………ほら、まただ。
「…なぁなぁ、カカシ先生!」
「……ん?…あ〜、ど〜したぁ?」
「どうしたじゃね〜ってばよッ!」
…最近、カカシ先生がおかしいんだってば。
「俺ってば、さっきからずっと話しかけてたじゃんか!」
「…あ〜、すまんすまん!聞いてなかった!」
ぼ〜ッとしてるっていうか、考え事してるっていうか、…上の空って感じなんだよな…。
…なぁ、先生?
俺と一緒にいるの…、本当は…つまらないんだってば?
カカシ先生はよく野菜の差し入れだって俺ん家に来ては、せっかくだから一緒に食うか?って、優しく微笑んでくれて、ご飯を一緒に食べてくれる。
俺はずっと一人だったから。
誰かと一緒にご飯食べるとか無かったから、それが凄い嬉しくて。
気付いたら、カカシ先生と俺はよくご飯一緒に食べるようになって、食べ終わった後も俺ん家でカカシ先生がゆっくり休んでいったりするようになった。
カカシ先生も仲間想いだかんな!
もしかしたら、同情してくれてんのかもしれないけど…。
そうだとしても、一人ぼっちだった家の中に自分以外の温もりがあるってのは俺には想像も出来なかった事だから…。
俺ってば、先生の優しさに甘えてたんだってば…。