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□鈍感による天然の看病
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ジャンがサシャを看病
※まだ恋人とかではありません
・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝・食堂――――

ジャン「は?芋女が風邪?」

クリスタ「そうなの。それで、今日女の子みんなでミュージカル見に行くんだけど、サシャはチケット勿体無いから私のことは気にせず行ってきてくださいって言われて....。
それで、お言葉に甘えて行ってくるんだけど、看病する人いないからジャンにお願いしたんだ」

ジャン「いや、なんで俺なんだよ。他にもいるだろ」

クリスタ「でも、なんだかんだ言って最近仲良いじゃない」

ジャン「はぁ?ただあいつの馬鹿に付き合ってるだけだっつーの」

クリスタ「それでも、お願い!ジャンしか頼める人いないの!」

出た。クリスタのお願いポーズ。
これを見て断れるやつはまずいない....。

ジャン「う.....わかったよ....(女神....)」

クリスタ「ありがとう!女子寮に入るのは特別に許可するからね。それじゃ、お願いね」

ジャン「ああ...あいつは朝飯食ったのか?」

クリスタ「ううん。まだ、寝てると思うよ」

ジャン「そうか...わかった。お前ら楽しんで来いよ」

クリスタ「うん。ありがとう」

ジャン(食い終わったらあいつに飯持っててやるか....)

―――――――
ジャン「おい。芋女....」

サシャ「......?あ、あれ?なんでジャンが....?」

ジャン「看病頼まれた」

サシャ「すいません....せっかくの休日なのに...」

ジャン「まったくだ。ほら、飯」

サシャ「あ、ありがとうございます...」

ジャン「起きれるか...?」

サシャ「は、はい」

なんとかジャンが背中を支えてくれたおかげで起き上がることができた。

サシャ「んー!おひいれふぅ...!!」

ジャン「...お前って、本当に美味そうに食うな」

サシャ「そりゃそうですよ!美味しい物を食べ...ゴホゴホッ!」

ジャン「あんま無理すんなって。」

サシャ「はい....あ、もう大丈夫です....」モグモグ

ジャン「おう。薬持ってきたから、ほらよ。」

サシャ「ありがとうございます...ふぅ、美味しかったです」

ジャン「食うの早っ!...それ飲んで早く寝ろよ」

サシャ「はい。っう!苦い...」

ジャン「大丈夫か?まぁ、薬だからしょうがねぇよ」

サシャ「うう...そうですね...あの、ジャン....」

ジャン「なんだ?」

サシャ「私が寝るまででいいんです....。手握っててくれませんか...?」

ジャン「..........おう」

サシャ「ありがとうございます」ニコッ

ジャン「っ////安心するんだろ...?」

サシャ「はい...暖かくて、ジャンの手は安心します......スー.....」

ジャン(寝るの早いな....。でも、こいつ黙ってたら顔立ち可愛いし、スタイルだっていいのにな...俺の手?)

サシャ「んっ....」

ジャン(あ、おしぼり濡らしてやるか...)

ジャン「ん。これで良しと....」

サシャ「スー...」

ジャン「それじゃあな....」

聞こえる訳ねぇけど....


男子寮――――

マルコ「アレ?今までどこ行ってたの?」

ジャン「サシャの看病...」

マルコ「なんでジャンが?」

ジャン「頼まれたんだよ...」

マルコ「そうなんだ。サシャが風邪とか珍しいね」

ジャン「なんとかは風邪引かないっていうけどな」

マルコ「それは言っちゃダメ」

ジャン「あ」

マルコ「ジャンは今日何して過ごすの?」

ジャン「アルミンから借りた本でも読もうかなと思って」

マルコ「そっか。サシャは大丈夫そう?」

ジャン「ああ。顔色良かったし大丈夫だと思う。また、昼行ってみるわ」

マルコ「うん。そうした方がいいね」


――――昼


ジャン「おーい芋女。昼飯持ってきたぞ.........サシャ?」

サシャ「っ....!ハァハァ....あ、ジャンあり、がとう....ございます....ハァハァ....」

ジャン「お前っ....!」

朝とじゃ体調がおかしい.....。
額に手を当てると明らかだった。

ジャン(熱あるな....朝より熱上がっていやがる....)

サシャ「暑い....ジャン服脱がして下さい...ハァハァ」

ジャン「」

サシャ「暑くて....汗へばりついて着替えたいんですけど...ハァ...力入んなくて.....」

ジャン「っ....!俺男だぞ!?わかってんのか...!?」

サシャ「ハッ...分かってますよ....でも、今それどころじゃないです...ハァハゥ....」

ジャン「っ...//わかった...」

サシャ「.....ジャン早くお願いします....」

ジャン(こんなのササッと終わらせればいいんだ.....)

ジャン「ゴクッ...牡丹取るぞ.....」

サシャ「ふぁい....」

牡丹を全てを外すと、胸が露になる。

ジャン(こいつ寝るときは下着着ない派ってやつか....っじゃねぇ!/////)

サシャ「ジャン...早くしてください....」

ジャン「悪ぃ../////(熱のせいかサシャの顔が火照ってて、なんかエロい....)」

ジャン(ああ!もう、パパッとやっちまえ!)

――
――――
――――――
――――――――



サシャ「ありがとうございました.....」

ジャン「いや....なんか悪い .....」

サシャ「?」

ジャン「まぁ、気にすんな...」

サシャ「フフwやっぱジャンはなんだかんだ言って優しいです...よね....」

ジャン「しょうがないだろ...(正直限界だったけどな色々)」

サシャ「あ、すいません.....せっかく持ってきてくれたのに、今食べる元気ないんです....」

ジャン「スープだけでも飲んだ方がいいぞ。少しでも栄養とって、早く治せ」

サシャ「そうですね...いただきます」

ジャン「....」ジー

サシャ「...あの、何か顔に付いてます?」

ジャン「やっぱこいつ黙ってれば可愛いのに、勿体ねぇよ」

サシャ「へっ!?////」

ジャン「...あ?」

サシャ「今、何て言いました....?////」

ジャン「え、俺今何か言っ.....え、まさか....さっきの口に出てたのか....;」

サシャ「え!?気づいてなかったんですか!?」

ジャン「ま、まぁ....でも本当のことだ。黙ってれば、男だってよって来ると思うぜ」

サシャ「......黙ってればですか」

ジャン「あと、その食い意地な」

サシャ「ムー・・・」

サシャ「....ジャンはミカサ好きですよね」

ジャン「なんで知って....!?」

サシャ「みんな結構知ってますよ?」

ジャン「え?ミカサ自身も?」

サシャ「それは、どうですかね....ゴホゴホッ」

ジャン「あ、悪い....長話しちまったな...また、夕飯に来るからな」

サシャ「あの....また、寝るまでダメですか?」

ジャン「ん」

サシャ「ありがとう...ございます...」

サシャ(やっぱりジャンの手はあったかいです...大きくてごつごつして...まるで...)

サシャ「スー....」

ジャン(寝顔可愛いのにな....って、俺にはミカサが!)

―――−−−‐‐‐‐

マルコ「あ、ジャンおかえり」

ジャン「おう」

マルコ「サシャ大丈夫そうだった...?」

ジャン「なんとかな...」

マルコ「なんかあったの?」

ジャン「まぁ、色々...」

マルコ「そう...(あんまり追求しないほうが良さそうだな)

ジャン「俺絶対おかしいな...」ボソッ

マルコ「?」

ジャン(サシャが可愛いとかどうかしてる...あいつは芋女だぞ)

――――‐‐‐‐‐‐

夜・食堂‐‐‐

ライナー「女子は夕飯も外で食べてくるつもりなんだな...」

ベルトルト「そうみたいだね。男だけってなんか...花がないなー」

ライナー「そうだなー」

マルコ「あれ?ジャンもういいの?」

ジャン「ああ。サシャに夕飯届けてくる」

マルコ「そっか。いってらっしゃい」

ジャン「おう」


女子寮――――

ジャン「サシャ。入るぞ」

サシャ「...どうぞ」

ガチャッ

ジャン「起きてたのか」

サシャ「えへへ...お腹空いて起きちゃいましたw」ニコッ

ジャン「っ////そ、その様子じゃ、体調良さそうだな...」

サシャ「はい!これも、ジャンが看病してくれたおかげです!」

ジャン「俺はただ頼まれただけだ...」

サシャ「でも、ジャンがいなかったら私今頃死んでました...本当にありがとうございます」ニコニコ

ジャン「っ///そ、それより早く食って寝ろ!!明日からまた訓練始まるんだぞ」

サシャ「そうですね...!アレ?今日はパン二つもあるんですか?」

ジャン「いや、それは俺のだけど、あんま食欲ねぇからやるよ」

サシャ「本当ですか!?ありがとうございます!!頂きます!」

ジャン「おう」

サシャ「おひぃれふぅ...ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"」

ジャン「っは...(やっといつものサシャに戻った)」

サシャ「そういえば、ジャンはミカサに告白しないんですか?」

ジャン「っな!?...いやだって今したって明らか無理だろ...」

サシャ「そんなのやってみなきゃわかんないですよ...?」

ジャン「...いいんだよ。俺は見守ってるだけでも」

サシャ「そんなこと言ったら、ジャン一生童貞ですよ」

ジャン「」

サシャ「まぁ...もし、ジャンが将来独り身だったら私がもらってあげます」

ジャン「はぁ!?それはどういう意味だ!?」

サシャ「そのままの意味ですよ。でも、ジャンにはきっと将来良い人見つかりますよ」

ジャン「なんだそれ....」

サシャ「ジャンは確かに、場面で悪人顔で見た目は怖いですけど...」

ジャン「おい」

サシャ「正直に色々言ってしまうのは良く言えば、嘘つかないってことじゃないですか。それに、優しいです。今こうやって看病もしてくれてます」

ジャン「優しくなんかねぇよ....」

サシャ「優しいですよ。口が悪いところも、ものを正直に言えるところも、私は大好きですよ?」

ジャン「はぁ?///お前何言っ サシャ「あ、夕飯ありがとうございました!おかげで元気になれました!」

ジャン「ちょ、おい」

サシャ「ちょっとまだ熱あるので、今日はこれで寝ます....」

ジャン「そうだな...」

サシャ「ジャンの手はすごく暖かくて、大きくて安心しました。だから、最後に手いいですか...?」

ジャン「こんなの苦じゃねぇよ。それに、最後とか、また言ってくれればやってやる。」

サシャ「本当ですか?ありがとうございます」ニッコリ

ジャン「お、おう...//ほら、早く寝ろ...」

サシャ「はーい...」

ジャン「...」






廊下―――

ジャン(なんで、サシャの笑顔見るたび心臓が早くなるんだ...)

ジャン(俺はおかしくなっちまったのか?ミカサが好きなはずなのに...たった一日で...んなわけあるか)

ジャン「ふぁ〜(俺も今日は早く寝よ。なんか体ダルイ...)」


――――−−−‐‐

朝、ジャンはすごい高熱だった。
マルコは、これは完全にサシャのうつっちゃったね。なんて言いながら、体温計を渡す。

ジャン「参ったな...今日から訓練なのに...」

マルコ「教官には僕から言っておくよ」

ジャン「ありがとうなマルコ」

マルコ「ううん。いいよ」





ジャン(そろそろ...訓練終わってみんな帰ってくる頃か)

ガチャッ

ジャン「あ、マルコおかえ...サシャ!?」

サシャ「うわぁぁぁあん!!ジャンごめんなさい!私のせいですぅぅうううう!」

サシャは言いながら、ジャンに抱きつく。

ジャン「お、おい!//暑いからやめろ!//(胸当たってんだよ...//)」

マルコ「ははっ。サシャは本当に元気になったね」

ジャン「おい、マルコ!これはどういうことだ?」

マルコ「ああ。サシャがジャンを探してて僕が咄嗟に声をかけて事情話したらさ、訓練終わったあと看病するって言って」

ジャン「ここに来たってことか...」

サシャ「そういうことです!」

ジャン「抱きつくな!//」

サシャ「うう...やっぱミカサが良かったですか?」

ジャン「は?//いや...」

サシャ「...」ジー

ジャン(//なんだその上目遣い...!)

ジャン「わ、わかったから!そんな見つめんな...///恥ずい」

サシャ「本当ですか!?昨日のお礼も込めて、ジャンと同じように看病しますね...!」ニコ

ジャン(っ////)

サシャ「ジャン顔赤いですよ?」

ジャン「なんでもねぇよ!//」

マルコ「はは...僕はお邪魔かな...w」




マルコ(ジャンは気づいてないね。ジャンは知らないうちにサシャのこと芋女って呼ばなくなってること)





おまけ

ライナー「なぁ、ベルトルト...あいつら付き合ってんのか?」

ベルトルト「いや。違うと思う」

ライナー「だってアレ...」


サシャ「ジャン私の手じゃ安心できませんか?」

ジャン「そうじゃねぇよ...///」

サシャ「じゃあ、どうして寝れないんでしょうか...」

ジャン(お前の手意識したら寝れねぇ...なんでだ?)

サシャ「あ、じゃあ私もジャンの隣で寝ます」

ジャン「はぁ!?」

サシャ「お母さんみたいに、寝かしつけてあげますよ」

ジャン「え、いや...え、ちょ、マジなの?」

サシャはジャン布団の中に入って来た。

ジャン「....」

サシャ「....」

ジャン「....」

サシャ「....」



ジャン「寝れるかあああああああああああ!!」


ライナー「いや、やっぱ付き合ってるだろ」

ベルトルト「いや、まだ違うと思う」


マルコ(ジャン...早く自分の気持ちに気づきなよ...)

end.

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