みんなの夢
□ホットドリンクの王子様
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「それは俺か?」
「ピンポーン☆はい、柳はお抹茶だよ。」
嬉しそうに受け取った…柳が固まる。
「名無しさん、沼のような色だが…。」
「風邪予防にカテキンたっぷりめにしました!」
彼の頭には旧友が浮かんだ。
「仁王はホットミルクだよ☆」
「ありがとな名無しさん。今日はよく眠れそうじゃのぅ。」
うんうん、仁王って猫っぽいからミルク似合うなぁ。
猫舌…ではないよね?
それもそれでかわいい気がする♪
「名無しさん先輩俺のはまだっすか!?」
「ふっふっふ、赤也のは自信作だよ!」
両手の付いたマグカップがコトリと赤也の前に置かれる。
「これって…」
「わかめスープ(インスタント)だよ☆赤也育ち盛りだからお腹も空いたかなぁと思って。」
嬉しいような、何か違うよな顔をしている赤也に名無しさんは気付かない。
「なーなー名無しさん、俺も腹減ったよぃ!」
「任せて!」
ドンッ!!
「俺のだけやたらとでかい気がするぜ?」
「ホットチョコレートピッチャーサイズだよ☆すんごい美味しいチョコのやつなの。」
キラキラの笑顔で飛び付くブン太。
後日体重管理で真田からカミナリが落ちることは言うまでもない。
「さてお次はと…」