おとなの夢

□理由なんて
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男の絶頂なんて幾度となく見た。

少し裏筋を舌で何度かなぞって鬼頭の割れ目に舌を這わせる。
ねっとり舌を絡ませて上下にピストン運動させれば目を閉じて声を殺していた。
まぁ今までの彼らが早濡だったおかげかもしれない。

誰から教えられたワケでもないのに、身体は本能に従う。
男も女も。

別に好きで好きで仕方がない相手じゃなくてもいいんだ。
何も溜まるなんて概念は男だけじゃないんだから。

それを理性や道徳で隠し通せるかだと思う。
素直になったらみんな似たようなもの。
きっと先史時代なんてそんなものだったんだ。
どこで理性なんて覚えてしまったのか。

でもね、彼には本能だけじゃ近付けない。
そんな女を彼は真っ先に拒絶するだろう。
あぁ、今までの私は全て言い訳だったんだと気付く。


一度でいいから彼に抱かれたい。

分かってるよ、一度なんて味わえばもっともっとと強欲になってしまう事なんて。


だから私は突かれながら目を閉じる。

そうすればいつだって焦がれるあなたがそこにいる。

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