みじかい夢

□あまのじゃく
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「秋だね。」

「秋じゃのぅ。」

「空が高いね。」

「高いのぅ。」

「風が少し冷たくなったね。」

「冷たくなったのぅ。」

「私のこと嫌い?」

「嫌いなら一緒におらんぜよ。」


思わず吹き出せば私の左手にあなたの右手が重なる。
授業中の屋上は誰もいない。
夏の頃より少し色素の抜けた青空だけが見ている。

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