みじかい夢
□飲めない理由
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「あっ、名無しさん先輩も今日は学食なんスか?」
「うん、今朝お弁当作る時間なくて。」
今日の朝練は部室の掃除もあったからいつもより早目に家を出ていた。
「赤也はいつも牛乳飲んでるねー。」
「家でも毎日1本飲んでるッスよ!」
牛だ牛〜なんてワカメみたいな頭を軽くつつく。
1年生の時は私と同じ目線だったのに、今はちょっと手を伸ばさないと届かない。
「…私も牛乳飲もうかなぁ。」
「名無しさん先輩は駄目ッス!」
「なんで?」
「仁王先輩が言ってたんスよ。カップルの理想の身長差は15センチだって!だから俺もっとでかくなりたいんスよ!」
自分が半ば告白している事に全く気付かない赤也。
だからなんで私が牛乳飲んじゃ駄目なの?と首を傾げる名無しさん。
その後はデザートの牛乳プリンについて揉める二人でしたとさ☆