一瞬一瞬の物語(小ネタ集)

ここは、一瞬の物語を覗く場所
この場は、普段ありえないことだって見える
ネタバレや裏ネタなど書くので注意
◆マスク 







アヤノ『・・・』






カザネ『な、なんだ・・・?』






アヤノ『ねー、カザネってなんでいつもマスクしてるの?』






カザネ『な、なんででもいいだろう・・・』






アヤノ『えー』






カザネ『どさくさにまぎれて取ろうとするな!』






アヤノ『いーじゃーん』





カザネ『よくないっ!』






ロビン「何してるの?」






カザネ『ろ、ロビン・・・』






アヤノ『ねぇねぇ、ロビン。マスク取ったときのカザネってどーいう感じー?』






ロビン「え?えっと・・・とりあえず、美人だって言うのは確実」






カザネ『!?』






アヤノ『へぇ・・・アヤノー、見てみたいなぁー?』






カザネ『・・・子供特有のその目をしても無駄だぞ』






アヤノ『ケチー』






カザネ『だから取ろうとするな!』






ロビン「僕も手伝おうか?」






カザネ『手伝わなくていい!』






 

2014/08/24(Sun) 19:54 

◆静かな森 





森に響くのは風邪の音と動物達の声。





いつもどおりの森だが、なんだか静かだ。





いつも聞こえてくる声が聞こえなくなった。





いつも拙者に話しかけてくれる声。





いつも抱きついてくるあいつの温もり。





いつもあったものがなくなった。






たった一人いなくなっただけで、森がこんなにも静かに思えるとは思わなかった。





なぁ、ロビン。





今、お前はどこにいるんだ?





お前がいなくなった森はとてもとても静かだ・・・。






頼む、戻ってきてくれ。






もう一度、お前の声を聞きたい。







もう一度、お前に抱きしめられたい。







頼むから、帰ってきてくれロビン・・・。






 

2014/08/24(Sun) 13:28 

◆見過ごせなくて 





『ねーねー、ヨルノ』




『どうしたのよ・・・』




『あのお人形さん、いい・・・?』




『・・・あのゴミ捨て場にある?』




『うん』




『・・・・・・いいけど』




『ホント!?ありがとー!』









『ねぇ、これもいい・・・?』




『・・・いいわよ』







『ねぇ・・・』





『・・・・・・なんでそんなに拾ってくるのよ』




『だって・・・かわいそうなんだもん』





『・・・はぁ、いいわよ』




『ありがと・・・。えっと、ごめんね。いっつもわがまま言って、ほつれとかも直してくれて』




『別にいいわよ・・・』




『・・・あのね、捨てられてるお人形さんってどうしてもね、放っておけないの・・・。なんだか、可哀想だし寂しそうだし・・・。』




『・・・自分みたいだと思ってるんじゃないの?』




『うーん・・・そう、なのかも・・・』





『・・・・・・』




『ねぇ・・・アヤノは、捨てられてないよね・・・?』




『・・・大丈夫よ』




『ヨルノは・・・』




『なんで捨てなきゃいけないのよ。・・・と、友達、でしょ・・・』




『あ、ヨルノがデレた』





『う、うっさいわね・・・!』




『あははー♪・・・ありがと、ヨルノ』




『・・・どういたしまして』




 

2014/08/22(Fri) 09:39 

◆水着 




パーチェ『ねーねー、オーリエちゃん』




オーリエ『は、はい、なんですか・・・?』




パーチェ『水着、着ようよ!』キラキラ




オーリエ『Σぴゅっ!?』




パーチェ『オーリエちゃんなら絶対に可愛い!』




オーリエ『そ、そんなこと無いですっ・・・!ぼ、僕なんて、みすぼらしくて体を露出なんてしたら皆さんのお目を汚しますからね、絶対に・・・!!』




パーチェ『オーリエちゃんは、優しくて可愛くて、なおかつ美人さんだから絶対に体もいい感じだよ!』




オーリエ『な、なんですか、その理由・・・!?だ、ダメですって!ぼ、僕みたいな、まともに護衛などをしてない近衛ごときが肌の露出なんで・・・』




パーチェ『行こうよー!』




オーリエ『え、ちょ、ひ、引っ張らないでください!ぱ、パーチェさんっ!!』




ヨルノ『・・・・・・強制連行ね』




アヤノ『オーリエちゃんの水着姿だって!』




ヨルノ『・・・まぁ、ちゃんと喜びそうな人はいるからいいんじゃないかしら?』




ーーー・・・




パーチェ『おまたせー!』




アヤノ『おー、来たー!』




オーリエ『あぁ・・・こんな僕が周りに肌を見せるなんて・・・!こんなみすぼらしい体を見せてごめんなさい・・・!!』




パーチェ『まぁまぁ、そーネガティブにならないの!』




オーリエ『なりますよっ・・・!』




パーチェ『あ・・・いやだったかな・・・。ごめんね・・・?』




オーリエ『!ご、ごめんなさいぃぃぃぃ!!こ、こんな僕は生意気言ってごめんなさいっ・・・!!』




ヨルノ『どうするの?このままじゃ、いつも通りよ』




アヤノ『んー・・・フロウにでも見せればいいんじゃない?』




ヨルノ『ま、それもそうね』




オーリエ『お、王子には絶対に見せませんからぁっ!!』





 

2014/08/22(Fri) 08:56 

◆とある元参謀の病 




その時、私は書斎で仕事をしていました。
ただ、淡々と書類にサインをしたり不備が無いかを見たりと。

一通り仕事を終えて休憩しようと経った瞬間でした。



『っ・・・!』



体のどこかから出てきた急な痛みと吐き気、喉から何かが競りあがって苦感じ。
口に手を当てて咳をしてしました。

そして、自分の手を見てみるとそこには赤い液体がついていました。



そう、その液体は私の血でした。



『なぜ・・・』



原因がわからず、不安と苦しみが私にありました。
すぐに私は、何か私の体によくないことが起きていると思い私の部下の元へと急いで足を運びました。

私の部下である彼女は、信頼できる医師です。
なので、他の医師よりも彼女のところへと行きました。
彼女に状況を説明するとすぐに私の体を調べてくれました。

とても不安だった事を覚えています。
だって、いきなり口から血が出てきたのですから。
しばらくして、彼女が私のともに来てこう言いました。



『トル・トゥラさん。貴女・・・この先長くないかもしれません』



そういわれて、私はとてもショックでした。
しかし、どこかで心の準備ができていたのでしょう。
そこまでありまりにも重い感じには思えませんでした。



『そう、ですか・・・。・・・・・・・・・治りますか?』



『さぁ・・・治る確率はありますが。祈りを捧げて願うしか無いレベルですね』



あぁ、やはり・・・。
これは、今まで行ってきた行いがこうやって来たのでしょうか・・・?



『わかりました・・・。皆には内緒にしておいてください。特に、エンリルには』



『・・・なぜでしょうか』



『話したらきっと、迷惑になりますよ・・・。なるぐらいでしたら隠し通します』



エンリルに関しては、話したらどういう反応をするのでしょうか・・・。
悲しい顔をするのでしょうか。
それとも・・・喜ぶのでしょうか。



『隊長・・・貴女、参謀なのに馬鹿ですね』



『フフフ・・・そうかもしれませんねぇ』



『・・・・・・死んだら死体、ください』




『そればかりは聞けませんよ』



『チッ・・・』



『相変わらず、死体好きですねぇ・・・』




『拷問好きの隊長には言われたくありません。あと、兄にも』




『・・・死んだら、あの人に会えますかね』



『どうでしょうかね。会ったら兄がとてもウザイと思いますが』



『フフフ、間違いないですね。きっと、何度も何度も抱きついてくるのでしょう』



とてつもなく迷惑な旦那。



それでも・・・会えるなら、嬉しいかもしれません。



貴方は、天国に行ってますか?それとも地獄ですか?



まぁ、どちらでもいいです。



貴方の妹さん曰く、数十年後に死ぬのか明日死ぬのかわからないそうで。



それまで、しっかりとあの子を愛してみたいと思います。



どういうことをしてやればいいのか、わかりませんけどね・・・。





 

2014/08/21(Thu) 11:17 

◆海だよ! 




アヤノ『海ー!』




パーチェ『海海ー♪』




ヨルノ『はぁ・・・なんでアタシが水着なんて・・・』




オーリエ『ぴゅうぅ・・・』




パーチェ『あれ、オーリエちゃん水着着ないのー?』



オーリエ『は、はいっ・・・!』




バルト「はしゃいで怪我をするなよ、アヤノ」




ダルタン「ぱ、パーチェもだよ!」




クラン「(ヨルノの水着・・・)」




フロウ「(オーリエは泳がないのでしょうか・・・?)」



アヤノ『パーチェちゃん、一緒におよごー!』




パーチェ『うん、いいよ!』



ヨルノ『・・・』




クラン「・・・ヨルノは泳がないの?」




ヨルノ『いやよ、日に焼けるのは好きじゃないの・・・』




クラン「そ、そうなんだ・・・」




オーリエ『・・・僕も泳ごうかな』




フロウ「お、オーリエ、そのまま泳ぐ気じゃ・・・」




オーリエ『へ?』




ヨルノ『・・・言う前にもう入ってるけど』




フロウ「だ、大丈夫ですか!?」




オーリエ『ご、ご心配なさらず・・・!』




パーチェ『オーリエちゃんすごーい!』




アヤノ『鎧着たまま泳いでるー!』




ダルタン「・・・泳げるものなの?」




バルト「普通はありえないと思うがな」




クラン「しかも早いよ」




ヨルノ『・・・・・・ひ弱そうなのにたくさん予想外な事をするわね。あの子』




フロウ「す、凄いです、オーリエ・・・」




オーリエ『(やっぱり、海の中はいいなぁ・・・)』




 

2014/08/21(Thu) 08:56 

◆もらい物 





昔、まだまだアタシが小さかった頃。
周りの同級生達に親がいることが羨ましくて、とても寂しくて誰にも気づかれないようなところで泣いたときがあったの。


どんなに泣いてもアタシのお母さんとお父さんなんて来ない。
自分に言い聞かせるためにそう思ってたら自分でもっと泣いてしまったの。
寂しくて辛くて・・・いずれ、アタシの周りに誰もいなくなるんじゃないかと思った。
それでも、アタシは何回も「親なんでくだらない」と繰り返しに言った。



そんな時、一人の男の人がアタシのところに来たの。
ポケモンのドールとかをたくさん持ってたりしたちょっとおかしな人がね。



泣いてるアタシが心配で話しかけてきたみたいだけど、人間嫌いで疑心暗鬼だったアタシはそっけなく返した。
それでも、その人はアタシを心配してくれた。

どうせ、信用させて、自分に着いて来させて後で暴行やらなんやらするんだと思ってた。
そんな曲がった考えを持ってたあたしに、その人はいろいろなものをくれた。



ゴーストタイプのいろいろなグッズ。
アタシはこの世で一番ゴーストタイプが好きで、それを見せられて目を輝かせてた。
それを見て笑顔で接してくるあの人に、アタシはハッとしてすぐにそっぽを向いたりした。



それでも、やっぱりあんなものを見せられたらほしくなる。
だって、アタシじゃ到底手に入れられない代物だから。


中でも一番目を引いたのはジュペッタのドールだった。
まだ新品でとても綺麗で、とても可愛かった。
その人はそれをアタシにくれた。
迷惑そうな反応をしたけど、とっても嬉しかった。



後で聞いた話だと、かなりレアな限定ものだったらしいのそのドールは。
だから、アタシはそのドールを大切にした。
お母さんとお父さんがいなくなってから初めての贈り物だったから。





『ねーね、ヨルノー。このジュペッタドールなぁに?』



『あぁ、それ?・・・もらいものよ』



『もらい物ー?』



『えぇ・・・とってもおかしな人からのね』



『ふーん・・・』



『抱きついてきたときは本当に嫌だったけど・・・』



『え』



ーーー・・・



『ねぇねぇ、ダヴェーリ。あのドールってとっても大切にしてるけど・・・そんなに親しい人からもらったの?』



「いえ、当時のヨルノ様曰く全く知らない人だそうで」



『へぇ・・・なんか珍しいね。人間嫌いのヨルノが人からもらうって』



「詳しいことは私にもわかりませんが、とっても嬉しかったと聞きました。当時、もらった人にも感謝をしてると」



『なぁんか、酷いこと言ってたけど・・・本当はそう思ってなかったりしたり?』



「さぁ・・・流石にそこまでは私にもわかりません」



ーーー・・・



『・・・・・・次ぎあったときに伝えられるかしら。「ありがとう」って』





 

2014/08/20(Wed) 14:30 

◆お人形 





アヤノね、しんじゃったみたい。





でもね、ビックリなんだけどまだごみすてばにいるの。





でもねでもね、もうアヤノは「ひと」じゃないの。「ポケモン」なの。





ふってるあめでできたみずたまりにおかおをのぞいたらね、アヤノは「カゲボウズ」のおかおだったの。





さいしょはとってもびっくりしたよ。
でもね、まだおかーさんをまってられるんだっておもったらうれしかった。





・・・ねぇ、おかーさん。まだこないの?





アヤノ、おててなくなっちゃったからおにんぎょうさんギューってできないよ・・・。





あめもふっててさむいよ・・・。





『あら・・・』





?だれなの・・・?





『アタシ・・・?アタシは、ヨルノよ』





ヨルノおねーちゃん・・・?
おねえちゃん・・・アヤノのいってることわかるの・・・?





『えぇ、そうわかるわよ。・・・どうしたの、こんなところで。風邪引くわよ』




アヤノね、アヤノね・・・おかーさんまってるの。





『・・・・・・・・・』





?おねーちゃん、どうしたの・・・?





『・・・なんでもないわよ。・・・お母さんって、今どこにいるの?』





わからないの・・・。ここでまってなさいっていわれてずっとまってるの。おにんぎょうさんといっしょに





『貴女、もしかして・・・人、だったの?』





うん、アヤノはもともと「ひと」だよ。でもね、しんじゃっていつのまにかこーなってたの。





『・・・・・・ねぇ、待ってなくて探さない?アタシが手伝ってあげるから』





でも・・・





『来なさい。ずっと待ってて来ないなら理由があるんでしょ。その理由を聞きに行くのよ』





・・・うん、わかった。





『ほら、来なさい』





・・・おにんぎょうさんもいっしょにいーい?





『・・・わかったわ』





ありがと、おねーちゃん!





『・・・ヨルノでいいわよ』





?えっと、わかった!
ありがとう、ヨルノ!!





おかーさん、いまからいくね。
 





 

2014/08/20(Wed) 12:48 

◆ゴミ捨て場のお人形 






ねぇ、おかーさん。どこにいくの?





どこかにおでかけするの?
アヤノ、おにんぎょうさんがほしい!





え、いっぱいもってるでしょって?





だって、おにんぎょうさんかわいいんだもん。
おにんぎょうあそびたのしーし!





?おかーさん、ここごみすてばだよ?
なにかすてにきたの??





え、ここでまたなきゃいけないの?





・・・わかった!おかーさんいそがしいもんね。
おかーさんがおむかえにきてくれるまでアヤノずっといいこにまってる!













おかーさん、いつおむかえにきてくれるの?
もう、みっかぐらいたったよ?




さむいし、さみしーよ・・・。
おなかもすいたよ・・・。





おかーさんはやくおむかえにきて・・・おかーさんのつくったシチューとアップルパイをたべたいよぉ・・・。











おかーさん・・・もう、アヤノだめだよ・・・。
そこにいたおにんぎょうさんといっしょにいるけどさびしーよ・・・。





ねぇ、なんでおかーさんこないの・・・?
アヤノ、いいのこにまってるから・・・もぅ、わがままいわないから、





おにんぎょうさんもほしーっていわないから・・・。





おかーさんにあいたいよ・・・。







 

2014/08/20(Wed) 12:47 

◆暗示で 






「母上」





『あら、エンリル。珍しいね』





「えぇ、本を読んでたら母上好みのお話がありましたので」





『へぇ・・・どんなの?』





「なんでも、暗示で人は殺せるか。と」





『あぁ、その話ね』





「知っていたのですか」





『ちょっと、つまらなそうな顔やめて』





「していませんが」





『いや、明らかにしてるから。まぁ、その話かぁ・・・懐かしいな』





「懐かしい、とは?」





『まだ現役だったときね、やったことあるんだよねぇそれ』





「ほぅ・・・」





『適当に捕まえた罪人一人で試してみたのよねぇ・・・。



目隠しをされて猿轡はされ、逃れようと暴れる様子・・・思い出しただけでもゾクゾクしちゃう。



それで、本通りに「人間は三分の一の血液が無くなったら死ぬ」ってね。
そうしたら、また暴れだしちゃって埒が明かなくなったから首にほんのり血が出るぐらい軽くナイフで気ってそこから水を流してあげたの。





そうしたら更に激しく暴れだして顔は恐怖に染まってました。
やはり、あぁいう顔を見ると興奮してしましますねぇ・・・』





「・・・母上、口調が昔に戻ってますよ」





『あらやだ・・・』





「・・・それで、続きは?」





『あぁ、えっとね・・・。丁度いいときに「もう三分の一の血液が流れ落ちた」って言ったら・・・』





「・・・」





『それからね、本当に動かなくなったの。脈とかも確認したけどちゃんと死んでたの』





「・・・本当に、殺せるものなのですね」





『さぁ?それが暗示の力なのか。それとも単なる偶然かなんて私にもわからないよ』





「何回もやったのではないのですか?」





『やってないよ。拷問なのに相手がそんなに簡単に逝ったら面白くないじゃないの』





「・・・・・・」





『フフフ・・・でも、死を迎えると言うことに必死に抵抗してもがく姿は・・・とても、とっても素敵だったわ』





「・・・・・・私にしないでくださいよ」





『するわけ無いでしょ。私にとってたった一人の家族なんだから』






 

2014/08/19(Tue) 16:23 

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