一瞬一瞬の物語(小ネタ集)

ここは、一瞬の物語を覗く場所
この場は、普段ありえないことだって見える
ネタバレや裏ネタなど書くので注意
◆自己険悪 


※一部ネタバレ・暗い






最近、アタシはここに居るべきじゃないと思い始めた。





アタシは・・・アタシが関わると関わった人に不幸なことが起こるんじゃないかと思った。






アタシがいなかったら、お母さんは死んでなかったかもしれない。





アタシがいなかったら、お父さんがいまでもお母さんと一緒に仲良く暮らしていたかもしれない。




アタシがいなかったら、同じ学校にいた・・・友達だった子たちを怖がらせたり殺さずに済んでたかもしれない。





大好きなあの人を闇なんかに悪落ちなかったかもしれない。





アタシを助けてくれたアイツを苦しませずに済んだかもしれない。





アタシさえいなかったら、生まれてなかったらいろいろな人が幸せになれたかもしれない。





アタシは・・・幸せになんかなったらいけないのかもしれない。





このまま居ればまた誰かを不幸にさせてしまうのかしら・・・。





アタシは、このまま生きて苦しみながら罪を償えばいいの?





それとも、死んで周りから消えてしまえばいいの?





アタシは、一体どうすればいいの。





誰か、教えて・・・。





アタシはもう、誰かが苦しんだりするのは嫌なの・・・。






 

2014/09/22(Mon) 14:36 

◆わがままなんて言ってられない 






はじめまして。
私はアスクラロって言うの。
みんなからはよくアスクって呼ばれてるよ。




私はね、人里から離れた海岸に住んでるの。
日課としては、近くの畑のお手入れとお散歩かな?。




私ね、足が悪いんだけど動かないよりマシかなって思っていつもいつも動き回っちゃうんだよね。
こう、何かしておかないと落ち着かない感じ。




家にいるのは私とオータコンの「タコ」ちゃん。
タコちゃんは他の子と見分け付けやすいようにスカーフを手・・・?触手・・・につけてるんだよ。
タコちゃんもいつもどっかにお散歩に言ってるんだよ。




私とタコちゃんのほかにも「息子」がいるの。
息子って言っても血は繋がっていないんだけどね?




あの子は今、お仕事で忙しいからなかなか帰ってきてくれないんだよね。
本当は会いたいけど、お仕事だ物。
わがまま言って迷惑かけるわけには行かないもの。




あ、でもね、いっつもあの子ってタコちゃん経由でお魚をくれるんだよね。
お魚を取るのは得意かもしれないけど、いつも取ってきてくれるからちょっと申し訳ないかな。





仕事は大変だと思うのになぁ・・・。
だって、あの子は・・・









魔王さんのところにいるんだから。







 

2014/09/21(Sun) 11:37 

◆とある看守の頼みごと 






『ロックくん〜、元気〜?』






「・・・ここで元気なんて聞くのはお前か馬鹿ぐらいだろ」






牢屋の中に入ってるロックに話しかけてきたのはこの監獄の看守の一人であるアンキーであった。
彼女の顔はいつも眠そうな顔をしているが、ロックにはどこか真剣そうな顔をしているようにも見えた。






「んで、何しにきやがった。ここはお前の担当じゃねぇんだろ?」






『ん〜・・・気分的に〜?』






「いつものサボりか」





アンキーはこの監獄の中でも一番のサボり魔。
サボれるなら平気で囚人と話したりもしている。
そして、口癖は・・・






『サボってないよ〜』





こういうのがお決まりだ。







「ケッ、よく言うぜ」






『ま〜、いいじゃん〜』






ロックからしてみれば、彼女は馬鹿の部類に入る。
平気で囚人に話しかける看守はそうそういない。
それに加えて、人の話をたまに聞かないなどなど・・・賢さに怪しい点が多々ある。

しかし、逆に言うと何を考えているのかわからない。
いつも眠そうな顔をしていている。
ロックは、そんな彼女が何を考えているのかわからなかった。






「・・・お前って」






『ちょっとさぁ・・・あんまり大きな声とか出さないで聞いてくれない・・・?』





自分から話しかけようとした瞬間、今まで聞いたことない声がアンキーから放たれた。






『もし、反乱があって脱獄する機会があったら・・・ソーバンって子も連れてってくれない・・・?』





「は・・・?誰だよ、そりゃあ・・・」






『蛇に憑かれた子・・・。蛇みたいな女の子だからすぐにわかるよ』





「てか・・・お前、看守なのに・・・」






ここの看守であるのに脱獄犯を増やすような事を言ってきた。
このことが知られたら、軽い刑で住むかもどうかわからないのに。





『オイはあの子に外を見て欲しいだけだよ〜。君は優しいからね〜』





「何勝手言って・・・」





「アンキー!見つけたんだぞ!!」





『げ〜、ステゴだべ〜』






さっきまでの真剣な声と表情なんて嘘かのようにいつものアンキーに戻る。
先ほどの話の事をばらしたらいけないと思い、ロックも何事もなかったようにする。





「お前、またサボってたな!」





『サボってないよ〜』





「嘘つけ!」





「まぁまぁ」とアンキーはステゴを宥めながらゆっくりとロックの檻から離れる。
一回だけ、ロックに期待のまなざしを見せて仕事へと戻っていった。





 

2014/09/15(Mon) 17:52 

◆外を知らない蛇の子 






私は外を知らない。
知ってるのは檻の中の世界だけ。





私は物心が着くときからこの中で生活をしていた。
たまに檻の中から出てどこかに連れて行かれることがある。





連れて行かれるところは同じところ。
いつもそこで綺麗な女の人に会う。

女の人は見るだけでわかる。
強いって。






女の人は最初は優しいんだけど最後らへんになると痛い事をしてくる。
いつもいつも怪我をして檻の中に戻ってくる。






女の人はここの恐怖の対象。
女の人の側の人たちも怯えてるのがよくわかる。








『ね〜ね〜、君大丈夫〜?』





『・・・?』






ある日、檻の外から私に話しかけてくる声が聞こえた。
その声の主を見るとよくここらへんで寝ている看守だった。






『レダ・・・?』






『う〜ん・・・?・・・オイたちの言葉じゃないな〜』






私が使う言葉はどうやら普通の言葉じゃないらしい。
けど、私は向こう側の言葉は少し理解できた。






『えっと〜・・・オイはアンキーって言うんだべ〜』






『・・・?あんきー・・・?』






『そ〜そ〜。えっと〜・・・ソーバンちゃんでいいべ〜?』






「ソーバン」・・・私の名前だろうか・・・。
今まで私に名前はないかと思った。





『んまぁ〜、囚人と看守って仲だけど仲良くしようべ〜』






『?・・・・・・ンウ』






この看守は今までの看守と違ってのんびりと優しそうな奴だった。
ちょっと馬鹿そうな緑色の奴もなんか優しそうだと思ったけどこの紫色のアンキーって奴はもっと違う。





アンキーはよくここに来てお話をしてくれた。
来る日が多いからサボってるのかもしれない。





『ん〜・・・ソーバンちゃんにはここから出て欲しいかな〜・・・』





『・・・?』





『だって〜、ずっとここにいるんでしょ〜?空とか〜、土とか〜、水とか〜いろいろと見て欲しいんだよ〜』





『・・・?・・・・・・・??』






どれもこれも聞いたことない単語。
ここでは見られないもの・・・?






『外の世界って〜、いいものなんだよ〜?』





アンキーがお話してくれる外の世界。
聞くたびに見てみたくなる。

機会があればここから出てみてみたい。






 

2014/09/15(Mon) 17:15 

◆監獄のサボり魔 






オイはアンキーってんだ〜。





監獄の看守をしてるんだよ〜。






看守って言っても〜、大体寝てたり野菜食べたりしてるけどね〜。





後は〜・・・仲良くしてる囚人さんとお話したり〜?






囚人さんだって言っても〜、いい人いるんだよ〜?






何も罪のない人だとなおさらにね〜。






オイとしては〜、罪のない人は外に出て欲しいかな〜。






だって〜、罪ないのに捕えられるって酷い話じゃないかな〜?





外を知らないままここにいる子だっているんだし〜。
外のことは知ってほしいよ〜。

空の青さとかさ〜。






オイは馬鹿だけど〜、そんなことだって考えるよ〜?





あ〜、ステゴよりかは馬鹿じゃないかも〜。
わかんないけど〜。








「あー!お前、またサボってただろー!!」





『サボってないよ〜。オイはちゃんと仕事してたべ〜』





「嘘付け!今絶対に寝てたぞ!」





『きのせ〜きのせ〜』






「また怒られても知らないぞ!」






『だいじょ〜ぶ〜。オイはタフだべ〜』






「俺は心配だぞ・・・!」






『も〜、なんでステゴはオイのことでそんなに心配症になるかな〜』






ステゴはオイのことになるといつも心配してくるべ〜。






物凄く必死で〜、大丈夫〜って言ってもずっと心配してくるんだよね〜。





オイは怒られても〜、タフな体してるかだ平気なのになぁ〜。






 

2014/09/15(Mon) 13:28 

◆火傷注意 





『・・・・・・』ギュー




「お、お嬢・・・!あ、あまり抱きつかないでくださいっ・・・!!」





『なんで・・・?』





「な、なんでって・・・」





「お、何してんだ?」





『・・・ピートを抱きしめてるだけだけど・・・』





「へぇ・・・って、ピートって触れるのか!」





『え・・・ちょ、待ってアレス・・・。ピートは・・・』







「あっっちぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」






『・・・・・・わっちと例外を除いて触れないって言おうと思ったのに・・・』





「あーぁ・・・こりゃあ火傷確定ですぜ。お嬢」





「はぁ・・・熱かったぜ・・・」





『全く・・・ほら、見せてよ・・・』





「わりぃ・・・」





『・・・・・・熱血馬鹿でも火傷するんだ・・・』





「俺だって人間なんだからそりゃあするぞ」





『・・・そう』





「馬鹿には突っ込まないんだ・・・」





『・・・はい、これでよし』





「お、ありがとうな!」





『・・・別に』






「等々お嬢にも春ですかねぇ〜・・・」





 

2014/09/14(Sun) 17:15 

◆お酒を飲ませたらいけないよ 





オーリエの場合




『ぴゅうぅ・・・』




「?オーリエ、どうかしましたか?・・・顔、赤いですけど」




『あ、王子だぁー♪』ギュー





「!!?」





『わぁ、王子の顔真っ赤ですよぉー』




「お、オーリエ、いきなりなにを・・・!?そ、それよりも、お酒臭いですよ・・・!!」





『ぴゅ?あー、僕ってー、お水と間違ってお酒飲んじゃったみたいなんですよねぇー』




「はい!?」





『んー・・・それにしても暑いなぁ・・・』





「わわわっ!こ、こんなところで脱いだらだめですよっ!」





『ぴゅ・・・王子、怒っちゃいました・・・?』





「(今そんな顔で見ないでください・・・!あぁ、僕は一体どうすれば・・・!!)」





ーーー・・・




ヨルノの場合




『・・・・・・』





「・・・ヨルノ?」





『なにっ・・・』




「!?な、なんで泣いてるの!?」





『泣いてないっ・・・』





「いや、でも・・・」





『ないてないったらないてないもんっ・・・!』





「・・・もん?」





『文句あるっ!?』





「え、ちょ、ヨルノ!?お、おかしいよ!い、いきなり押し倒してくるなんて・・・」





『おかしくないもん・・・』





「・・・ひょっとして、お酒飲んじゃったの?」




『飲んでない』




「いや、でも・・・お酒臭いし・・・」





『うっさい!ちゅーするよっ!!』





「えっ!!?」





『ちゅーしてやる・・・!』




「よ、ヨルノ!ちょ、待って・・・!」





ーーー・・・



オーリエ・・・誰かに抱きついてナデナデしてもらいたくなる。脱ぎ魔



ヨルノ・・・口調が子供っぽくなる。よく泣く。キス魔





お酒には、気をつけようね!←



 

2014/08/31(Sun) 01:00 

◆泣き虫悪魔 






あたいはあくまだ。





にいちゃんがいる。





にいちゃんはつよくてかっこいーんだぞ!





でもな、あたいはないつもいつもよわっちぃっていわれるんだ。




べつによわっちくねぇもん!あたいだってつえーもん!










『ひぐっ・・・えぐっ・・・』





「ほら、なくなよ」





『にーちゃんっ・・・』





「にいちゃんがいてやるからな?」





『にーちゃん、あたい・・・よわくねぇもん・・・』





「おぅ」





『なきむしじゃっ、ねーもん・・・』





「そうだな」





『ぜってーばかにしてるやつらみかえしてやんだから・・・』





「おう、できるさおまえなら」











「・・・・・」





『?どうかしたのかよ、兄ちゃん』





「いや、昔のお前って泣き虫でよく俺に慰められてたなぁってな」





『それ言うなぁああぁぁぁあっ!!!!』





「あっぶねっ!いきなり剣振るんじゃねぇよっ!!」





『兄ちゃん、頼むからその話やめろ!めっちゃくそ恥ずかしいっ!!』





「いいじゃねぇか、可愛かったんだし」





『よくねぇよっ!い、今のアタイは昔と違うからなっ!!』





「ま、そうだけどな。可愛いのはかわらねぇけど」





『兄ちゃんっ!』





「わりぃわりぃ」





『・・・なぁ、兄ちゃん。アタイ、もうよわっちくないよな?』





「おう、よわっちくねぇよ。お前はもう十分強いぞティアボ」





「・・・ありがと、兄ちゃん」






 

2014/08/29(Fri) 19:57 

◆森の子 






『ロビン、少しいいだろうか?』





「カザネ、どうかしたの・・・?」





『あの、えっと・・・』






「カザネ・・・?」





『・・・・・・お、驚かないでくれよ』






「?うん」






『そ、の・・・・・・で、出来た・・・』







「え?」






『だ、だから・・・で、出来たんだ・・・』






「何が?」






『こ、子供・・・』ボソボソ






「・・・・・・何回も襲ってやっとだね」







『な、何さらりと恥ずかしい事を言ってるんだお前はっ!』






「だって、昔から襲ってもなかなか出来なかったでしょ?」






『そ、そうだが、堂々とここでそんなことを言うな!』






「まぁまぁ・・・でも、嬉しいよ」






『・・・拙者もだ』






「名前、考えとかないとね」






『まだ男か女かもわからんぞ』






「でも、考えとくよ。あ、これからはあんまり無理しないでよ?」






『む・・・わかってる』






 

2014/08/26(Tue) 14:38 

◆盾 






俺の武器は盾だ。
何かを守るための盾。





その武器を持つ通り、俺は何かを守るために戦いたい。





こんな口も悪くて、他人とはあまり関わりたくないと思ってる俺には似合わないかもしれない。
けど、俺は守りたい。





強気であまり危険を顧みない母さんを守ろうとする父さんみたいに、俺も無理をよくする双子の姉を守りたい。
家族を守りたい、友達や仲間を守りたい。





死ぬなら、何かを守って死にたい。
何も守れずに死ぬなんてごめんだ。





俺は、誰かを守ろうとしている父さんを誇りに思うんだ。
自分の事よりも仲間のことを優先する。





そんなの、自分のみを危険に晒すと言う行為だ。






だけど、自分よりも仲間を大切にする優しい心。





俺にも、そういう心があればいいなって思う。






俺はいつも、生意気ばっかり言うけど、本当はもうちょっと皆と遊びたいなって思う。






 

2014/08/25(Mon) 11:01 

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