一瞬一瞬の物語(小ネタ集)

ここは、一瞬の物語を覗く場所
この場は、普段ありえないことだって見える
ネタバレや裏ネタなど書くので注意
◆好きな子ほどいじめたくなる 




『げっ、リフレク…』


「あ、ウィルプだ」


廊下で遭遇した二人
ウィルプは、見つかりたくなかったと言うような顔
リフレクは、ただひたすらニコニコとウィルプを見ている。


『う、うー…』


「んー?」


リフレクが近づこうとした瞬間に、ウィルプはきびすを返して逃げ出そうとした。

しかし


「ちょっと、なんで逃げるのさ 」


『ひゃっ!』


すぐにリフレクに捕まってしまった。


『や、やぁだー!離してよー!!』


「手をつかんだだけなのに酷くない?」


そう言って、リフレクはウィルプの頬をつまみ始めた


『ひぎゅっ!?に、にゃにひゅるのー!』


「んー?ウィルプのほっぺが柔らかそうだったからさぁ」


ウィルプが嫌がっても、リフレクは離してくれずむにむにしている頬を摘まむのを繰り返している。



『も、もぅ、や、やめてよー!』


「…はいはい」



今にでもウィルプが泣きそうなのを確認するとリフレクは頬から手を離した。



『うぅ、いつもいつも私をいじめて…リフレクなんかきらーい!』



「えー、ひどいなぁ…」



ウィルプは、会うたびに何かしらのいたずらをしてくるリフレクがあまり好きではなかった。
一緒にいるにはいるが、いじめてくるため義兄のマーリンの後ろに隠れていることが多い。
ウィルプには、いつもリフレクがなぜいじめてくるのかわからなかった。



「…いーじゃん、かわいいからいじめたくなるんだし」ボソッ



『?なんかいった??』



「べっつにー」



「じゃーねー」と言ってリフレクはどこかいった。
リフレクの後ろ姿を見るウィルプはつい『変なの…』と思い、歩き出した。


リフレクの恋心はウィルプにはまだわからないようで

2015/11/26(Thu) 14:42 

◆ひとりぼっち 




『ぐすっ、おとーさまぁ…』



「どうしたのだ?なぜ泣いている…」



わっちは、魔皇の娘…。



それを知った人間のお友達はみんな怖がって離れていった。



そんなの、わっちは悲しかった…。



『みんなねっ…おとーさまのことはなすとにげてくの…』



「…すまない」



ちいさい小さい頃のわっちには、なんでお父様が謝ったのか分からなかった。
でも、頭を撫でてくれた手はね…あたたかった。



『なんで、こわがるの…?』



お父様もわっちも悪ぬない…そうおもってた。
お父様のことだけを言っただけなのに…


「アイシス、これからは私の名前は言わないようにしろ」


『なんで…?』



「友達がいっぱいできるためだ」



それから、お父様の言う通りにしたらいつものようにお友達が増えていった。



でも、お父様のことを言っただけで怖がれるなんて…悲しい

2015/01/20(Tue) 01:06 

◆箱入り娘? 





『・・・んぅ』



寝床にいる小さな女の子が一人。
名をホウカと言う。


ホウカは幼い頃から病弱なゆえ、熱があるときはほとんど寝たきりである。
熱が下がったとしても、外には出れずほぼ家にいる。


『・・・おにーちゃんとおねーちゃん・・・こないかなぁ・・・』



起きてたとしても、周りに誰もいないとホウカは退屈であった。



『・・・よし』



ホウカは退屈のため、こっそり部屋を抜け出すことにした。
あまり外に出れない身、外の景色を見てみたいと思ったのだ。



『よい、しょっ・・・』



おぼつかない足で立ち、壁を支えにして部屋を出てみた。



『・・・だれもいないの?』




彼女の家はあまりにも静かでホウカは寂しかった。



『ほみゅ・・・』



寂しくてしゅんとしながらも、家の中を少しだけうろちょろして、外へと出てみようとした。


『よ、よし・・・!』


家の外へと出ようとしたそのとき。



『何してるんだ、ホウカ』



『ほみゅっ!か、カザネおねーちゃん・・・』



血は繋がっていないが、彼女の姉にあたるカザネに捕まってしまった。



『はぁ・・・また抜け出そうとしていたな』



『だ、だって・・・』



おそと、みたかったんだもん・・・。とボソリと言うと、カザネはホウカの頭を優しく撫でた。



『全く・・・父上と兄上に怒られるぞ・・・』


『ほみゅうぅぅ・・・それはやだぁ・・・』



ホウカはカザネに連行されて大人しく部屋に戻され、ナナワライやオロシたちに説教される羽目になった。




「全く、この馬鹿者め」



『ほみゅっ!』



ナナワライに軽くチョップされ、



「悪い子だ」



『いひゃいーっ!』




オロシからは頬を抓まれて。



「もうするなよ・・・」



『んみゅっ!』



ハヤテからはデコピンをされた。



『いたぃ・・・』



「ホウカが黙って抜け出すからだぞ」



「世話が焼ける娘じゃ・・・」



「姉上はホウカになもしないのか?」



『あぁ・・・尻を一回叩いておいた』



それからしばらく、ホウカが家を抜け出そうとすることは無かったとさ。




 

2015/01/17(Sat) 22:24 

◆拾われた風の子 




拙者は元々、水の国ではなく風の国にいた。



赤子の頃、森に捨てられたのはナナワライ殿・・・父上が拾ったらしい。



昔の拙者はあまり、周りとなじめずにいた。



木の上から木の実やどんぐりなどをわざと落としてやんちゃをしていたときもあった。



兄上のオロシ殿と気が合わず、いつも喧嘩ばかりで父上によく拳骨をくらっていた。



ハヤテがオニワカやサスケたちと一緒にいるのをちょっと羨ましくて遠目から見てたりした。



そんな日々、少しずつ回りになじみはじめた。



そんなあるときのことだ。



『・・・ちちうえ』



「カザネか・・・どうかしたのか?」



少し、いつもよりも早く帰ってきた。
慌てて。



『・・・』



「どうした?」



『・・・みつけた』



父上に見せたのは傷だらけのヤタガラスと蛙だった。



「これは・・・カザネ、こやつらはどこで・・・」



『・・・さんぽをしてたら、みかけた・・・。その・・・できれば、たすけたい・・・』



こんなに傷だらけの生き物を見て、拙者は放っておくことができなかった。


なぜこんなに傷だらけなのかはわからないが・・・。



『だめ、だろうか・・・ちちうえ・・・』



「・・・わかった。その二匹はわしに任せなさい」



そういわれて、拙者は怪我してる二匹を父上に預けて外に出た。



『・・・』



二匹が治療されてる部屋の前でずっと正座で待っていた。
なんとなく気になる。



「あねうえ・・・?」



「カザネではないか」



声をかけてきたのは、まだ拙者よりも小さい弟のハヤテと兄上のオロシだった。



『・・・いま、へやにはいるな。ちちうえのことづてだ』



「なにかあったのか・・・?」



ハヤテの問いには答えなかった。
それが昔の拙者だった。



「あねうえ・・・」



「はぁ・・・まとも返事もできないのか?」



その兄上の言い方になんだか腹が立った。
いや、昔からなんだか一言一言腹が立つが・・・。



『あにうえはだまれ。・・・ハヤテ、ちちうえはいまはいりょうをしている』



「ちりょう・・・?」



「なっ・・・黙れとはなんだ!」



『あにうえ、うるさい』



そこから、拙者と兄上は喧嘩をし始めた。
ハヤテがおろおろしながら止めようとしたがそんなのお構い無しだった。



「それが兄に対する言葉か!?」



『あにうえ、そのくちをせっしゃがとざしてもよいが』



「何を!」



「あ、あねうえもあにうえもおちついて・・・!」



喧嘩はさらにヒートアップしていって、父上に怒られるまで続いた。



 

2015/01/17(Sat) 21:15 

◆蛇子のお気に入りは 




『…』がじがじ



「?ソーバン?」



『シュッ、ロック』



「何くってんだ?」




『シュー…これ』



「カレダ〜!」



「ジーベ!?」



『シュッ…』がじがじ



「イタイ〜!!」



「そんなもん食うんじゃねぇ!腹壊すぞ!!」



『かみごこち…いい』



「いーから、離せ!」



『やぁ!』



「だめだー!つーか、こいつどころからきたんだよ」




『ソー、拾った』




「もといたところに返してきなさい!」




『やぁだー!』




「わがままいうな!」



『かえさない!』ぎゅー



「ウゥー…」



「……」



『?ロック…?』



「なっ…なんだ」



『どーか、したぁ?』



「な、なんでもねぇよ」



『??』



「イタリエカ…」

2014/12/21(Sun) 15:15 

◆夢主アンケート結果発表! 




えー、いーちゃんです。
遅くなりましたが、別館サイト一周年記念、そして夢主アンケートご協力くださりありがとうございました!


ってことで、アンケートの結果です!
コメントの返信もするよ!



第四位!
同一で、三人です。

スリエン・パーチェ、アヤノが入りました!



スリエン『む・・・姫には申し訳ない結果だ・・・』


パーチェ『ほっぺ美人?』


アヤノ『ちぇー・・・ざんねぇん・・・』



第三位!
アイシスです!



アイシス『わっち、三位・・・?・・・三位だけど、がんばったことになるかな・・・』



第二位!
オーリエです!



オーリエ『ぴゅうっ!?ぼ、僕が二位ですかぁっ・・・!?そ、そんなっ・・・ぼ、僕なんかいいところないですよぉ・・・!それに、寒気もします・・・!!』



さて、一番人気が高かった一位は・・・





ヨルノです!




ヨルノ『なにこれ、くだらない・・・。あと、なんでコメントが告白だらけなのよ・・・』




名前が挙がらなかった夢主たちは残念ながら票がなかったという残念な結果・・・。




さて、一位はヨルノと言うことで・・・一周年記念&一位記念としてヨルノのイラストを描きたいと思います!!



ヨルノ『ちょっと、ふざけないでよ』



ってことで、これからもこのサイトをよろしく願い致します・・・!!



ヨルノ『無視すんじゃないわよ』



アヤノ『まぁまぁ、いいじゃん?折角の一位なんだし〜』



ヨルノ『チッ・・・』





投票ありがとうございました!!




 

2014/11/15(Sat) 16:31 

◆甘いもの好き 





『ぴゅうぅぅ・・・』





『・・・どうしたのよ』






『いえ、その・・・な、なんでもないです・・・』







『いいなさい。言わないと呪うわよ』






『ぴゅっ!?い、言いますっ!!そ、その・・・ただ、少々小腹が空いたなと・・・』






『なに、そんなこと・・・』







『ご、ごめんなさいっ・・・!』







『別に・・・。・・・あ、そういえば・・・フロウがアンタにって羊羹買って来てアタシに預けたわね』







『へっ・・・お、王子が・・・!?』







『・・・好きなの?羊羹』








『ま、まぁ・・・えっと・・・少々・・・』







『好物なのね』







『ぴゅっ!?』







『ほら、出してあげるからこれでも食べなさいよ』







『で、ですが・・・な、なんだか、申し訳ないです・・・。こんな僕のために・・・』








『・・・アンタだから、買ってあげてるんじゃないの?』







『え?』







『・・・早く食べなさい』







『あ、は、はい・・・』







『・・・』







『・・・・・・♪』







『・・・(これでもないほど、幸せそうな顔をしてるわ・・・)』






『(あぁ・・・やっぱり、羊羹はおいしいです・・・♪)』








 

2014/09/27(Sat) 18:46 

◆お風呂嫌い 





ダルタン「あーぁ・・・」





ロック「どうかしたのかよ?」






ダルタン「いや、ね・・・。今、パーチェがソーバンをお風呂に入れてるでしょ?」






ロック「おぅ、そうだな」






ダルタン「それで嫌な予感がして・・・」






ロック「大丈夫だろ。寧ろ、俺はありがてぇし」






ダルタン「いや・・・」






ロック「ソーバンのやつ、生まれてから風呂入ったことねぇみたいだし。一緒に入ってやりてぇけど、こう・・・やっぱり女だから気まずいだろ?まぁ、風呂嫌いってのはどーにもなんねぇけど・・・」





ダルタン「いや、そういうことじゃなくて・・・」






ソーバン『シュルルルル・・・!!』






パーチェ『あー!ソーバンちゃん、逃げちゃだめー!!』







ロック「ちょ、なんだ!?」






ダルタン「・・・嫌な予感的中かも」






ソーバン『ロック・・・!!』






ロック「お、おぅ、どうかしたのかよ?」






ソーバン『ソー、風呂嫌い!もっと、嫌い!!』







ロック「風呂嫌いが悪化してる気がすんだが!?」







パーチェ『もー、服着たのはいいけどずっと嫌々してるしー・・・』






ダルタン「・・・パーチェ、何したの?」





パーチェ『何って・・・風呂は居るの嫌々って言ってたからお湯にバーンした』





ダルタン「それはあんまりだよ!」






ロック「もっと風呂嫌いになるだろうが!」






パーチェ『えー』






ソーバン『シュルル・・・風呂、やだ・・・』






 

2014/09/26(Fri) 19:37 

◆唯一の 







きょうはテストがかえってくるひ。






アタシには、どーでもいいひ。






じゅんばんにテストがかえされてアタシのばんになった。






「はい、ヨルノちゃん。100点おめでとう」






そういったてすとをかえしてくれたせんせーのことばはそっけない。






まわりのやつらもはんのうしない。






アタシはテストもらってせきにもどる。






「よかったわね、アキトくん!100点!」






せきについたしゅんかんにきこえたせんせーのこえ
とってもうれしそうなこえ。






アキトくんもうれしそう。
まわりのやつらもうれしそう。






・・・くだらない。












アタシはもらったテストをぐちゃぐちゃにした。






どーせ、アタシが100てんなんてとってよろこんでくれるやつなんて・・・。






「よーるのちゃん♪」






『ひゃぁっ・・・!!』






いきなりうしろからはなしかけてびっくりした。





ぎろっとうしろをみるとそこにいるのはニコニコとわらってるおんなのこ。





『な、なによ・・・ミキちゃん・・・』





ミキちゃん。
いつもいつもアタシにちかづいてくるかわりもの。






「テストかえされたよね?ねぇねぇ、なんてんかみせて!」






しぶしぶぐしゃぐしゃにしたテストをみせてみる。






『・・・・・・・・・どーでもいいで』




「ヨルノちゃんすごーい!」





ミキちゃんはめをキラキラさせてた。
アタシにはなんでかわかんない。






『な、なにが・・・』





「だってだって!100てんだよ!?私なんて、43てんだもんっ!!」






『・・・・・・』






キラキラしたかおがものすごくいや。





でも・・・







『あ、ありがと・・・』






「なんで?すごいのはすごいの!」







ミキちゃんといっしょにいると・・・なんだか、えがおになれる。






ミキちゃんは、アタシのたったひとりのおともだちなんだ・・・。







 

2014/09/23(Tue) 13:50 

◆住んでたところ 





アタシの住んでいた町はミナモシティ。





生まれはカントーのシオンタウンだけど育ちはホウエンのミナモシティ。





アタシはあそこが嫌い。






毎日子供連れを見るし、人も多くて気分が悪かった。






なにより、同じ学校の子たちがいじめてくるんだもの。






それだけで十分嫌になるわよ。






デパートだって聞くだけで嫌な気分になった。






でも、近くにある送り火山は好きよ。





だって、あそこにはたくさんゴーストタイプがいるし、何より落ち着くもの。






・・・・・・・・・










ミキちゃん










ごめんね・・・








 

2014/09/23(Tue) 13:30 

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