旅立った人たちの記録書(短編・中編)
□参観日
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さんかんび
アタシががっこうぎょーじでいちばんきらいなひ。
さんかんびはいつもきょうしつのうしろに、おやがくる。
ほとんどがおかーさん。
いちぶおとーさん。
ふつうにくるおかーさんもいれば、おしごとやすんでくるおかーさんもいる。
おかーさんがおしごとだったりいなかったりしてもおとーさんがくる。
ねぇ、さんかんびってどんなひ?
アタシは、ただたださびしいひ。
きょうしつにはたくさんのおやたち。
うしろをみてもアタシのおとーさんもおかーさんもいない。
ただひとりのくうかん。
まぁ、まえからここにアタシのくうかんはないんだけど。
じゅぎょうおわった。かえるじかん。
どこをみてもおやといっしょにかえるやつらばっかり、アタシはひとり。
だれもアタシに近づこうとしない。
おやたちもアタシにこどもをちかづけようとしない。
めがおそろしいものをみるようなめ。
アタシはカイブツあつかい。
まぁ、どうでもいい。どうせカイブツあつかいしてなくてもアタシはだれもしんじない。
しんじてちかづいてきてくれるのはポケモンとおばけだけ。
あぁ・・・
親なんてくだらない・・・
終わり