*Short

□初めての彼の家
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ハルと付き合って、1年が経った。なのに未だに彼の家に行ったことがないなぁ。







そんなことを考えながら、授業を受けているとハルから手紙が回ってきた。




『今日の放課後ヒマ?』
『ヒマだけど、どしたの?』
『今日ウチに来ないか?』




あまりにも突然のことに驚いた。

以心伝心だったのかな?とか考えてニヤけてみたり。








いつも無口な彼。彼からのお誘いなんて激レアだ!





今日はなんかあるぞ!と期待を膨らませる。




もちろん返事は゛YES゛だ。



そして待ちに待った放課後。



いつものようにハルの隣を歩く。でも、いつもより心臓がうるさい…



いつもはこの階段のとこで分かれちゃうんだよね。でも今日は一緒に行けるんだ!そんな喜びを噛み締め、ルンルンで階段を登った。





「お邪魔しまーす!」




大きな声で挨拶して家に入る。



(なんか緊張するなー…)






付き合って1年経つけど、まだ私達はキスまでしか行ってない。でも、それだけ大事にされてるんだと思う。





そんな私は幸せものだ。






「座って待ってろ」





私は言われた通り座って待ってた。




でも、居間ではなくてハルの部屋のベットの上で。





何故かというと、ハルの家の中を探検していたらここにたどり着いたからだ。





ハルの部屋をジロジロ見回して待っていたらハルが来た。





しばらく2人でのんびり、まったり…。





でも、なんかハルはずっと考え込んでる。





「今日の夕飯、何の鯖にしようか悩んでるでしょ?」





「違う」






「じゃぁ、何考えてるの?」





そう聞いた瞬間、ハルに両手首を捕まれベットに押し倒された。




「どっ、どどどうしたのハル?」





平然を装ったつもりだったけど、声が裏返っちゃった。





そのままきれいで少し寂しそうな青い瞳に見つめられた。




顔が熱を帯びて真っ赤になってくのが自分でもわかる。





その顔は反則だよ!






私はこの顔にすごく弱い。






「夢?」




返事をする間もなく私の唇に彼のが重なった。



…………………。





えっ?ちょっ、ちょっと長くないですか?




解放された私は肩で息をしていた。






「夢、ごめん。もう抑えられない」






私は状況が掴めず、パニック状態。





「嫌なら、殴ってでも止めて」






すごく寂しそうな顔。





だから、それ反則だって!






とうとうこの時が来たか…。私は覚悟してハルを迎えることにした。





だってこれは私が望んでいたことなのだから。
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