でぃ シナリオ

□でぃ サブストーリー
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「なんか、上官から呼び出し受けたんですよ、先輩」
おれの居場所である資料室の戸に腰掛けて、先輩は楽しげに首をふった。
「なんだったんだ?」
「もしかして、知ってます?」
「質問で返すな……なんてな。小耳に挟んだだけだよ」
「……なんか、おれ似の男がはちゃめちゃやってるって……」
「双子の弟じゃないのか」
「それをいったら、クレインに殴られますよ……」
妹が笑顔で怒るさまを想像して、げんなりした。
「知りあいならなんとかしてくれ、と頼まれました」
「じゃあ知り合いだったのか」
「違います」
即答したのだが、先輩は面白そうだと笑う。
これだから第三者は……。
「野放しにはしておけないそうです」
「うちでもそっちは話題になってるな。ハッキングの跡が見つかってる」
「……」
「何が目的かはわからんが、どうも極秘事項を知りたいらしい」
「はぁ……」
「まあたぶん、もう目的は達成されているからそっちは問題ないだろうがな」
「知ってるんですか?」
「さぁな」
 

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