キャンバスに絵の具を

□成長した。です
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教室に着いた。


『............。』


結構五月蝿い。


まだ、中学生だもんね。
はしゃぐよね。


荷物も誰もいない机に向かう。

窓辺の一番後ろにしよう。
そこだけ1人、横の人がいない。

名簿じゃなくて自由席。


黒板に綺麗な字で書いてあった。


さっそく座るといい風景だった。
一年は三階。外に見える桜の木々が見える


スケッチブックを取り出して描きはじめる。











いつの間にか教師が来ていた。

スケッチブックを置いて前を見る。



若い女性だった。教鞭をとって2、3年目だろう。


社会の教師らしく好きな武将とか語ってた。

面白い人で緊張していた生徒達が笑ってる。


「はい!じゃあ。自己紹介をしてもらいます!色々教えてね!」


あー....どうしよう。

って考えても俺は当たらないわw


頬図えをついて生徒が自己紹介していくのをボンヤリ眺める。



次は俺の番


「はい!じゃあ次の列、前からね。」


ほら。


飛ばされた。



『すみませーん。僕まだ言ってないでーす。』ボソ



前の席の子は聞こえるような声で言ったけど、気づきもしない。


いいけどね。


目を自己紹介をしてる子に向けた。

あ.......緑。


緑「次はボクだな。ボクは緑間真太郎なのだよ。よろしくなのだよ。」

なのだよw
森だなw春はピンクだろjk

オジサン最近ネット開いて某笑顔動画に似て非なるサイトを発見した。

面白かった。
歌い手とか上手いんだね。下手したら歌手より上手いよ。
たまに動画PV作ってる。


「えっと...うん。...その手に持ってるものは何かな?」

緑間君の手に有ったものはお内裏様。
雛人形の男性ね。


緑「お内裏様だ。今日のおは朝のラッキーアイテムだったのだよ。」


うわー濃いな〜キャラ濃い
クラスの生徒も引いてるよ

「そっそう......他には?」

教師引いてるし


緑「ふむ。ボクの座右の銘は人知を尽くして天命を持つ。
バスケ部に入るつもりなのだよ。」


そう言ってさっさと座った。

凄いねー手がホントに綺麗。
テーピングもしっかり巻いてる。
肌荒れないのかな?
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