キャンバスに絵の具を

□小学生です。
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_____高尾side_____



やっほー!
俺は高尾和成だ!よろしくー



俺は最近ここに引っ越して来たんだ
すぐに友達が出来た。
学校が終わって帰るとき、ふと窓側を見ると男の子が一人外を静かに眺めていたんだ。



高「ねぇ!君は誰?俺は高尾和成よろしく!」


気になって声をかけた。
机の上にはスケッチブックと花の入った花瓶


いじめかと思ったけど。


『僕が見えるんですか?』



前髪が長くて顔はよく見えなかった。
綺麗な声だった

え?ユーレイ?って思ったけど違った。
影が薄くて皆から気づかれないらしい。
何だよそれ


高「この花瓶は?」


『絵を描いていたので。』


良かったホントにいじめだったらどうしようかと思った。



高「見せて貰ってもいい?」


『どうぞ。』



閉じられていたスケッチブックを開くとそこにはとてもリアルな花や動物があった。


高「スゲェ....!スゲェよ!」


本当に、純粋に感動した。


『本当ですか?ありがとうございます。』


口元がふわりと笑った。
黒い髪の間から水色の瞳が見えた。


高「.......ぇ.....水色?」



ハッとした表情を見せて、俯いた後


『ナイショ......ですからね?』


指を口元に当ててにっこり笑った

あまりにも綺麗で
儚くて


高「おっおう!///」


黒い髪に、違和感を覚えたんだ。


仲良くなったらその違和感を消せるかなぁ?



高「ねぇ君の名前は!?」


『........黒子縁です。』



もっと君が知りたいんだ。


君の目に映りたいよ。
映したいよ。


高「よろしくね!えにちゃん。」



まずはあだ名で呼ぶよ



end
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