キャンバスに絵の具を

□水→黒
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はい。
今日も公園にいます。



絵を描きに来たんですけど絵を書いている場所が誰かに使われていました。


ごめんね。雀たち。
スケッチブックも持ってきてないんだ。

まぁ今日は本を持ってきたのでブランコに座ってあの子達が消えるのを待っている感じ。






「ねぇ。」



意外とこの本面白いんだよ。
動物の話だし


「ねぇあなた。」

なん十回と読んで暗記してるけど。

あー....絵描きたい。
楽器が恋しい......
君達の歌を作りたいな。


童謡って意外とこってるんだってねー




「ねぇって!きいてるの!?」



ビクッ

本に向けていた目を上げるとそこには俺より年上っぽい可愛らしい黒髪の男の子が居た。



『なんですか.....?』



ってあれ?何で俺のこと普通に見つけられた?



「そのブランコつかいたいのよね。すわるだけならかわってくれるかしら。」


なるほど。遊具は遊具として使わなきゃね。


「いいよ。ごめんなさい。」



腰を上げてブランコから降りる



「あなた、きれいなみずいろね。」


あなたって......なるほど心は乙女ですね分かります。


『ありがとう。』



ここでも俺の表情筋はかたいらしい。
髪で見えないか。

取り敢えずペコリ

帰ろうかな。退いてくれそうにないし。


「あなたなまえは?わたしはみぶち れおよ。」



『おr..ぼくはえにしです。急いでますのでぼくはこれで。』


ごめんよ。鳥たち。俺帰る。


実「あっ!まっまちなさいよ!っていない!?」


待ちません
逃げるが勝ちです。


印象には残る髪だから余計な接触は避けたい。


それと、名前をどこかで聞いたことがある気がする。

危険を察知しました。
おおふフラグ回避!



『はぁ......はぁ.......』



しんどいな。息上がるし

やっぱりインドア派の俺には辛いものがある。

めっちゃ疲れた。取り敢えずフラグ回避出来たよね。



家に上がってソファに座る
両親は二人とも共働きで帰りが遅くなるから、その前にご飯食べてお風呂入って......


...はぁ.....めんどくさいわぁ


こんな育て方したらスレまくるぞ。


まぁ俺はまさかの××歳で両親より精神年齢が上って言う....


え。なんか悲しい...

何でだろう....
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