Main
□赤司様誕生日
1ページ/2ページ
昨日の夜、なぜだかは分からないがテツヤからメールがきた。
『明日、朝から1日あけておいてください。』
と、内容は明日1日開けておいてほしいとのことだった。どうしたんだ、いきなり…明日はいたって普通の日曜日だ。
丁度、部活は休みだが…。まぁ、何はともあれ久しぶりにテツヤの顔がみれるんだ嬉しい事に変わりはない。そんなことを考えていたら11時すぎだったので昨日はもう寝ることにした。
そして次の日、今日。家で小説を読んでいると、チャイムがなった。
赤司「はい?」
玄関のドアを開けるとそこには…
赤司「…ダンボール?」
何の変哲もないダンボールがおいてあるだけだった。不思議に思ったが大事な荷物だったりしたら困るので取りあえず開けてみることにした。
中身は手紙らしきものが一枚だけ入っていた。これを届けるのにわざわざダンボールに入れたのか?まぁ、それは気にしないとして手紙にはなんてかいてあるのだろう。
『今、自分の居場所だと思える場所に来い!!』
なんだこれは、悪戯か?それにしては意味深な文章だ。テツヤから連絡が来ていないがそれまでの間は暇だし行ってみる価値はありそうだ。俺の"今の居場所"…か。
しばらくして俺がついた場所は―洛山高校の体育館―。
俺は今の自分の居場所は仲間達がいるここだと思っている、あいつらもそう思っていてくれてるかはわからないがな。
体育館の扉を掴みゆっくりとあける。そこには予想していた静かな体育館ではなく何故かあいつらが集まっていた。
「お前たち…なんでここに…」
黒子「赤司くん、お誕生日おめでとうございますそれと、お久しぶりですね(微笑み」
テツヤが微笑みながらそう言ってきた
赤司「誕生日…?」
青峰「おいおい自分の誕生日も忘れちまったのかよw…赤司、誕生日おめでとうな!!この俺がわざわざ京都まで祝いに着てやったんだから感謝しろよな(にっ」
桃井「もう!大ちゃんたら!赤司くん、お誕生日おめでとう!ホント久しぶりだねっ!」
黄瀬「赤司っち!誕生日おめでとうっス!!会えなくて寂しかったッスよー!」
緑間「…久しぶりだな、赤司。いきなりですまなかったのだよ。…誕生日、おめでとう(フッ」
紫原「赤ち〜ん、久しぶり〜元気してた〜?誕生日おめでと〜(にへらっ」
そうだ、今日は僕の誕生日じゃないか…普段、親にもあまり祝ってもらわないため覚えていなかった。中学の頃、こうやってこのメンバーで誕生日会をしたがもうしないと思っていたから…。
「あぁっ…テツヤ、大輝、桃井、涼太、真太郎、敦…ありがとう(ふわっ」
黒子「実は、洛山の皆さんにも協力していただいたのですが…洛山の皆さんとは別で誕生日会をする事にしたんです」
赤司「小太郎たちが…?」
黒子「はい、皆さんとても嬉しそうに準備をしていましたしこちらの体育館を貸していただくように頼んだ時も心よく承諾してくれましたよ」
赤司「レオ…」
桃井「それに今日はスペシャルゲストもいるんだよ!!!」
赤司「スペシャルゲスト?」
桃井「そう!それじゃあ入ってきてください!」
「っ…はぁ…はぁっ…赤司…!」
バン!と音をたてー息を切らして入ってきたのは紛れもなく僕が愛してやまないあの口が悪くてケンカっばやくけど面倒見がいい帝光中、元キャプテンの
赤司「虹村っ…先輩…」
虹村「赤司…!(ギュ」
赤司「なんでっ…」
虹村「お前の誕生日だから今日くらいは一緒に過ごしてやってくれってどっかの誰かさん達に頼まれちまったしな、緑間や青峰なんかに頭下げられたら行かねぇわけにも…な(笑)」
赤司「えっ、大輝と真太郎がっ…!?」
青峰「気が向いただけだ(プイ」
桃井「ふふっ!大ちゃんたら照れちゃって必死になって叫んでお願いしてたくせに…(クスクス」
青峰「うっせぇぞさつき!!//」
緑間「べっ…別に、赤司には世話になっているからなっ!////(カチャカチャ」
黄瀬「焦りすぎッスよ、緑間っちどんだけメガネ上げ下げするんスか(笑」
緑間「黙るのだよ黄瀬!くたばれ!」
黄瀬「ひどっ!」
虹村「おら、うっせぇぞー!」
赤司「ふふっ…」
黒子「赤司くん?」
急に笑ったのを不思議に思ったのかテツヤがこちらを覗いてきた。
赤司「昔に戻ったみたいでなんだか懐かしくてな」
黒子「赤司くん、これは"前"ではなく"今"ですよ、今も昔も僕たちは赤司くんの味方ですたとえバラバラになったとしても…それに、変わったことと言えば全員、そばに頼れる仲間ができたということだけです(にこっ」
赤司「あぁ、そうだな…!」
〜♪
赤司「メール?」
『赤司、誕生日おめでとさん。何かあったら相談ぐらいはのってやるからな。ー灰崎』
赤司「灰崎…ありがとな」
虹村「また、今度迎えくるからなっ(なでなで」
赤司「はいっ(ニッコリ」
プレゼントやいろんなものを全員が渡してくれて、そろそろ帰る時間となった。
黒子「それじゃあそろそろ帰りましょうか」
赤司「みんな、今日はありがとう。嬉しかったよ虹村先輩もありがとうございました」
虹村「おう」
黒子「また今度遊びましょう。それと次会うときは火神くんも連れてきます。みんなでバスケ…しましょうね(にこ」
赤司「あぁ、そうだな」
消えてしまったと思っていたそれは当たり前のようにやってきて今と昔は変わってしまったけど変わらないものがそこにはあった。偽りなんかの関係じゃない心から通いあえる仲間の姿が。
素敵な一日をありがとう。―また、こうして会える日を…―