※後半R指定注意


※へっくん女体化。苦手な方はバックプリーズ














首領パッチエキスなるものが存在する。それは首領パッチのトゲの中にて精製されるもの(原理? んなもん本人に聞け)で、そのエキスは対象の人物に直接飲ませるか、トゲを刺して体に注入することで摂取可能だ。




どんな成分が含まれているか不明で、その効果は本人曰わく、体内に取り込んだ者は彼と同じ思考回路になってしまうという恐ろしいエキスである。本当にどんな成分が作用してそんなことになるのか甚だ疑問であるが、あの首領パッチが作るエキスだ。彼の生態自体ハッキリしていないのに、そんな些末なことが解明出来る筈が無かった。







そのエキスを摂取した詩人が首領パッチと同じ思考回路になって自滅していく様を直に見たのはビュティだけだ。しかし他の者にもその戦いがどんなものであったかビュティがしっかり報告してあったので、仲間内でも首領パッチエキスの恐ろしさは浸透していた。無闇に使わないようにと、首領パッチ本人にも釘を刺していた。







しかし――









「なんでへっくんが女の子になってるのよぉぉぉぉ!!!!」






ビュティが頭を抱えて絶叫する。その声は広い森に木霊し、あまりの声量に鳥達が驚いた様子で木から飛び立っていった。














例に漏れず旅の途中であったボーボボ一行。その休憩中、首領パッチは何を思ったのか、木陰で読書に勤しんでいたヘッポコ丸に背後から近付き、トゲを一本その腰に容赦なくぶっ刺したのである。勿論そのトゲにも首領パッチエキスは入っており、集中していたあまり反応が遅れたヘッポコ丸の体内になんの抵抗もなく入っていったのだった。






異変はすぐに現れた。なんとも典型的な『ボンッ』という爆発音が地に響いたと同時に、ヘッポコ丸の身体は瞬く間に煙に包まれた。結構な音だったため、何事かと駆け付けた仲間達の前で、ヘッポコ丸を包んでいた煙は徐々に晴れていった。










そしてそこに居たのは――少女へと性別を変化させた、ヘッポコ丸だったのだった。








「あのエキス一体なんなの!? なんでこんなことになっちゃうのー!?」
「女になったヘッポコ丸よりビュティの方が取り乱してるな」
「いや、ヘッポコ丸の場合は受け入れられないだけだろ」
「そうだな。半泣きになってるし」




状況を客観視しているボーボボとソフトンが呑気にそんなことを話している最中、ビュティは混乱のあまり諸悪の根元である首領パッチをどこから取り出したのか分からない巨大なハリセンで渾身の力で張り倒し、ヘッポコ丸は半泣きになりながら自身の体の変化を確かめるようにペタペタと二の腕やら腹やらを触っていた。しかし胸や股には決して触れようとしていない。思春期真っ只中の少年・ヘッポコ丸。自身の体とは言え、女性的部分はおいそれと触れられないようだ。純情万歳(ぇ)。





「しかし…案外可愛くなったもんだな、ヘッポコ丸」
「そうだな。元々小柄ではあったし、顔も悪くなかったし、まぁ妥当な変化だと言えるだろうな」




首領パッチを助ける気など皆無な大人二人は、改めて変化したヘッポコ丸の容姿をまじまじと観察していた。








腰辺りまで伸びた艶やかな銀髪。服の上からでも容易に分かる膨らんだ胸(しかし大きすぎる程ではない)に、細い腰。全体的に少し縮んだようで、恐らく筋肉も少しばかり脂肪に変化しているのだろう、丸みを帯びた頬や肩は少女らしさを一層引き立てているように思える。



多分、街を歩けば男の一人や二人にナンパされるだろう。そう思えるぐらい、今のヘッポコ丸は美しかった。





「今回は首領パッチも良い仕事をしたな」
「同感だ」
「さっきから二人してなに勝手なこと言ってるんですか!」





ようやく冷静さを取り戻したらしいヘッポコ丸が怒鳴る。その声もいつもより高い。余すことなく少女になってしまっているらしい。





「そうだよ! へっくん困ってるんだから二人も真面目に元に戻す方法考えてよ!」
「悪い悪い」





おふざけはこの辺りで形を潜め、原因究明に乗り出す一行。しかし先に言ったように、元々謎だらけな首領パッチだ。この不可思議な現象を解決しようと思ったら、まずは首領パッチの生態そのものを暴かなければならない。しかし正直言ってそれが可能だとは思えない。大体どうやって調査しろというのだろう、この不思議生命体を。






一番詳しそうなハジケ組の面々に尋ねてみたところで、成果は期待出来ないだろう。「オヤビンはオヤビンだ!」という答えのみが返ってくるのは考えなくとも分かる。連中は首領パッチに対して盲目すぎるのだ。破天荒なんてその良い例だ。首領パッチがなんであろうと、彼等の首領パッチに対する神聖視は揺るがないだろう。









そして熟慮の結果「首領パッチエキスがオナラ真拳に反応して妙な化学反応でも起こしたんだろう」という、なんとも意味不明な解釈で落ち着いた。これ以上の解釈が誰の口からも発せられなかったのが主な理由である。この解釈が出ただけまだマシだとも言える。



元に戻す方法もまるで見当が付かないため、ヘッポコ丸はしばらく少女の姿で過ごすことになった。本人は不服そうであるが、どうにもならないということはよく分かっているんだろう。不平不満を漏らすようなことはなかった。





「ま、状況が動かなかったら首領パッチをぶち殺すさ。元凶が死ねば戻るだろ」





サラリとボーボボが不穏なことを口走ったが一行は華麗にスルーし(首領パッチだけは震え上がっていたが)、とりあえず今日一日はこのままテントを張って野宿ということになった。状況の変化あるなしに関わらず、明日は予定通り出発するということで場は収まった。





で、現在。ヘッポコ丸はビュティと共にテントを張った場所から程近い河辺に来ていた。ビュティがヘッポコ丸の髪をいじらせて欲しいと言ったためである。…加えて、二人きりになりたい、とも。





「へっくんの髪凄く綺麗ー。羨ましいなー」
「そ、そう?」





変化の際に勝手に伸びただけの髪を褒められても、どう返したらいいのか分からずヘッポコ丸は困惑する。しかしビュティが楽しそうなのでまぁいいかと思い直すことにした。突然の自身の変化に戸惑っていた心も、ビュティと接することで幾分安らぎを取り戻し始めていた。ビュティのしたいようにさせてあげようと思える程度には。




ビュティにされるがままに髪を結われながら、ヘッポコ丸は水面を覗き込んだ。水面に映る自分は、顔付きに少年の面影が微かに見える程度だった。自分が男であるという事実が無ければ、完全に少女と見間違う造形だ。初対面の人間に「本当は男なんです」と明かしても、まるっきり信じてもらえそうにないなと肩を落とす。せっかく安らいでいた心に、うっすらと陰が差した。







憂鬱になっているヘッポコ丸とは逆に、ビュティはとても楽しそうに鼻歌を歌いながらヘッポコ丸の髪を結っていく。初めはあんなに取り乱していたビュティだったが、今は全然余裕そうである。さすが、今までボーボボ達と旅をしてきただけある。順応性はそこそこ高いようだ。





「私、昔は髪長かったの。こうやってロングいじってるとやっぱりロングっていいなーって思うんだよね」
「そうなんだ?」
「うん。小さい頃の話だけどね」
「へぇ。もう伸ばさないの?」
「みんなで毛狩り隊を壊滅させたら、伸ばそうと思ってるの。今伸ばしても、狩られちゃったら意味無いじゃない?」





ヘッポコ丸の髪を三つ編みにしながら、ビュティが言う。その言い分は一理あると思った。こうして旅を続けている間は、毛狩り隊に髪を狩られる可能性は低い。しかし絶対ではない。まだボーボボとビュティが旅をし始めた当初、ビュティが毛狩り隊の一人に浚われてしまったことがあった。これからも、そんなことが絶対に無いとは…残念ながら言い切れない。



ヘッポコ丸は自分の二の腕に触れる。そこはとても柔らかかった。少女特有の柔らかさ、なのだろう。ズボンの裾から覗く足首も細くて、折れてしまわないか自分で不安になってしまう。





がむしゃらに修行を続けてきて培ってきた力が、今はすっかり消えてしまっている。今この場に毛狩り隊が襲ってきたら、もしかしたらビュティを守りきれないかもしれない――そんな焦燥感が、ヘッポコ丸を包んでいく。





「へっくん、今変なこと考えてない?」
「えっ?」





心中を見透かされ、ヘッポコ丸の体が少し跳ねる。ズバリ言い当てたビュティは、「やっぱり」と言って小さく笑った。





「私を守れないかも、とか…?」
「あ、いや…そんなことは…」
「嘘ばっかり」





せっかく編み上げた三つ編みを解いて、ビュティは銀髪を一つに束ねて高い位置で結い上げた。所謂ポニーテールである。綺麗に束ねた髪を、ポケットから取り出した赤いリボンでキュッと結び付ける。銀髪にシンプルな赤い色は、よく映えた。





露わになった首筋をそっと撫で上げると、くすぐったいのかヘッポコ丸が小さく息を漏らす。その様を見てビュティはクスクス笑い、そのままギュッと抱き付いた。水面に映るのは、頬を仄かに赤くしたヘッポコ丸と楽しそうなビュティの笑顔。





「女の子になって、戦えるか分からないんだよね? 私が変なこと言っちゃったから、嫌なこと考えちゃったんだよね?」
「ビュティ…あの…」
「大丈夫、へっくんは戦えるよ。女の子になっちゃったって、戦い方を忘れてはいないでしょ?」
「そりゃあ…でも…ちゃんと思い通りに動けるかどうか…分からないよ…」





段々と俯いていくヘッポコ丸を勇気付けるように、ビュティは柔らかい頬に小さなキスをする。その不安を少しでも紛らわせてあげたくて、何度も同じことを繰り返す。




感触がくすぐったいのか、少しながらヘッポコ丸が破顔する。この姿になってからようやく見せた笑顔を、ビュティは嬉しそうに眺めた。





「不安にならないで。へっくんは強いんだから。私は、私には無い強さを持ってるへっくんが、大好きなんだよ?」
「………」
「たとえ戦えなくたって、それだけがへっくんの良さじゃないよ。私はそれを良く知ってる。だから自信を持って」
「……うん、分かった。ありがと、ビュティ」
「いいえ、どういたしまして」




冗談めかしてビュティは言い、今度はヘッポコ丸の唇にキスを送る。すんなりとそれは受け入れられ、しばらく触れ合っていた二人の唇。静かに流れていく時間。川のせせらぎと木々の揺らめきだけが場を支配する。そうして十数秒合わさっていた唇は、どちらからともなく離れていった。














――突如として、二人を取り巻く空気は変わっていく。変えたのは…ビュティだ。




「可愛い、へっくん」
「ぁっ!?」





ヘッポコ丸の口から小さな悲鳴が上がる。ビュティが、膨らんだヘッポコ丸の胸にそっと指を這わせたためだ。馴染みの無い刺激に、ヘッポコ丸は色濃い狼狽を見せる。




変化したことにより膨らんだヘッポコ丸の胸は、ビュティのそれより幾分大きい。その形を確かめるように、服の上からビュティの指が這う。ツツツ…と移動していく指先は、ヘッポコ丸の胸の突起を掠めた。途端に背筋を走った電流のような疼きに、ヘッポコ丸は大袈裟にその身を震わせて息を吐いた。





「やっ…ビュティっ…」
「やっぱり下着は無いんだね。ノーブラなんてやらしー」
「そ、そんな…ん、ゃっ…」




逃げ腰になっているヘッポコ丸を引き寄せ、ビュティは更に胸の突起に刺激を与える。指の腹で撫で上げたり、押し潰したり、爪で引っ掻いてみたり…。




元々、胸を弄られるのに弱かったヘッポコ丸。女体となったことで感覚がより鋭敏になってしまっているのか、たったそれだけなのに声が止まらない。いつの間にかそこは、服の上からでも容易に視認出来る程に立ち上がっていた。





「ほら、へっくん。ここもうこんなになっちゃってるよ? 気持ち良い?」
「あっ、やだっ…や、ぁ、あぁっ…」
「せっかく女の子になったんだもん。私が女の子の悦びを教えてあげる」
「い、いらないって…ひっ、やぁ!!」



ビュティの指先は容赦ない。ヘッポコ丸の拒絶を物ともせず、すっかり立ち上がったそこに更に刺激を与えていく。今度は強弱を付けながら同じ事を繰り返す。さっきまでとは色の違う愛撫に、ヘッポコ丸は身を捩らせながら甘い声を上げる。ビュティの手を振りほどこうとするも、上手く力が入らずその手を弱々しく引っ掻くばかり。最も、綺麗に手入れされたヘッポコ丸の爪(これも恐らく女体化の影響だろう)はビュティの手を傷付けることは無かったが。






継続的に与えられる刺激は、確実にヘッポコ丸に快楽を齎していた。ビュティの爪が突起を弄くる度に体が跳ね、霰もない声が漏れる。普段からこうして女のようにはしたなく鳴かされているヘッポコ丸だったが、変化した肉体を弄られて…となると、羞恥心の度合いがだいぶ違うようだ。その証拠に、ヘッポコ丸は既に半泣きである。それでもビュティは止まらない。







高ぶっていく熱が体に蓄積され、ヘッポコ丸の吐息も熱を帯び始めていた。勿論、熱を帯び始めているのは吐息だけでは収まらなかったけれど。






突起を抓みながら、ビュティは視線を下に向ける。彼女の予想通り、ヘッポコ丸は両膝をもじもじと摺り合わせていた。今まで感じたことのない快楽の兆しに、ヘッポコ丸の身体はすっかり侵されているらしかった。





「へっくん、下、熱い?」
「あっ…」





摺り合わせていた膝を優しく離してやる。ヘッポコ丸はもう抵抗する気力も無いのか、彼女の手にされるがままだ。




胸に這わせていた手を、ビュティはなんの躊躇いも無く下半身に持って行く。ジーンズ越しにそこに触れると、ヘッポコ丸の身体に胸の時とは比べ物にならない程の快楽が走った。普段、勃起したモノに触れられる時とは違うその快楽に、ヘッポコ丸は一際高い声を上げた。ずっと目の渕に引っ掛かっていた涙が、堰を切ったかのようにボロボロと零れ落ちていく。




「ひっ、うぁ…やめて、ビュティ、もうやめてっ…」
「大丈夫だよへっくん。女の子はここを触られるのが一番気持ちいいんだから」





ヘッポコ丸の涙を舐め取りながら、ビュティはうっとりと表情を綻ばせながらグッと指を押し付ける。





「ひあっ!!?」
「ね? 気持ちいいでしょ?」





途端に上がるヘッポコ丸の甘い悲鳴に、ビュティは自分の体も熱くなっていくのを抑えきれなかった。空いていた手でヘッポコ丸の顔を引き寄せ、嫌だやめてと繰り返すその唇を強く塞いだ。間髪入れず侵入してきた舌の感触に、ヘッポコ丸は身震いした。しかし抵抗する気力などとっくに失せている現状では、受け入れるしか術は無かった。





どちらのか分からない唾液が口の端から滴り落ちることも厭わず、ビュティはヘッポコ丸の口内をグチャグチャに掻き回す。息も出来ない程の激しいキスに、ヘッポコ丸は顔を離そうとするがビュティの手はそれを許さない。そして下半身への愛撫も緩めない。






ジーンズ越しにツツッ…と女性特有の割れ目をなぞる。その感覚を自覚させるように、先程よりも強く指を押し付けて。キスに気を取られていたヘッポコ丸は、強過ぎる刺激に目を見開いて悲鳴を上げた。しかしそれはビュティの唇に吸い込まれ、虚しく霧散していった。





「んんっ…!」
「はぁ…可愛い、へっくん…」
「あ、あ!! っはぁ…も、やだ…ビュティ…んっ」
「ダーメ。こんな中途半端じゃ、へっくんが辛いだけでしょ?」






ビュティの目は本気だった。普段の少女らしさは形を潜め、欲のベールを纏った女豹のように欲深い眼差しをしている。いつも、ヘッポコ丸の身体を暴く時にする目だった。その目と雰囲気に射抜かれ、ヘッポコ丸は自身の体温がまた上がったのを感じた。






尚も下半身への愛撫を施し、ジーンズ越しに小さな突起物を探り当てたビュティ。そこにグッと爪を食い込ませると、ヘッポコ丸は背を弓なりにしならせて鳴いた。






「ああぁっ!!」
「気持ちいいでしょ?」






そこが少しずつ湿り気を帯び始めているのを確認し、ビュティはヘッポコ丸の体をゆっくりと押し倒した。結わえたポニーテールを解くと、綺麗な銀髪が瑞々しい緑の絨毯に広がり、何とも言えない美しさを演出していた。ビュティは、自分の喉が鳴るのを抑え切れなかった。






目を固く閉じてしゃくりあげているヘッポコ丸の額に優しく口付けて、ビュティは「大丈夫」と小さく呟いた。





「私の可愛いへっくん。そのまま大人しくしててね? 私が、ちゃんとイかせてあげるから」





ビュティの手がベルトに伸びた。途端に上がった抗議の声は、ビュティの唇が送った幾度目かのキスに吸い込まれて音にはならなかった。























夕飯の用意が出来たからとビュティとヘッポコ丸を呼びに河原にやってきたソフトンは、ビュティの膝枕でスヤスヤと寝息を立てているヘッポコ丸を見ておやっと思った。ヘッポコ丸があんなにも無防備にビュティの膝枕で眠る姿など、彼は見たことが無かったからだ。逆の光景なら何度か見たことがあるのだが。





「ビュティ」
「? あ、ソフトンさん」





ソフトンが近付いていく足音にも気付かなかったらしく、声を掛けてようやくビュティは振り向いた。その姿を認め、ビュティはいつも通りの笑顔を見せた。





「夕飯の準備が出来たぞ」
「え、もうそんな時間ですか?」
「破天荒が意外にも早く作り終えたんだ」





カレーだから工程が少なかったという理由もあるがな、とソフトンは苦笑混じりにそう言った。ビュティは得心いったように頷いたが、破天荒が大人しく料理当番を担っていたという事実に驚きを隠せなかった。彼は良く当番をサボるのだ。




まぁなんであれ、夕食と聞いてしまえば途端に空腹を感じるのが人間だ。それはビュティも例外ではなく、胃袋が音を立てるのを隠せなかった。盛大に鳴った腹の音に頬を赤くしていると、ソフトンはクスクス笑ってビュティの頭を撫でた。





「首領パッチや天の助も同じように腹を鳴らしていた。早く戻ろう」
「…えへへ。はい!」
「あぁ、その前にヘッポコ丸を起こさないとな」
「いえ、多分起きないと思いますよ」
「何故だ?」
「さっき、ちょっと無理させちゃったんで」






言いながら、未だ眠りの世界から帰還しないヘッポコ丸の髪をサラサラと撫でるビュティ。無理をさせた、とは、一体どういうことか…なんて野暮なこと、ソフトンは聞かない。二人の上下関係をよく知っているからである。





見下ろしたヘッポコ丸の寝顔には、そういえば疲労の色が濃く出ているような気がした。何をされたのか想像するに難くないが、しかし追求するだけ無駄だ。ビュティが詳細を教える筈が無い。






「…あまり苛めないようにな」
「大丈夫ですよ。へっくんも楽しんでたんで」






その言葉は嘘か真か。見極められないソフトンはその話題にそれ以上乗らず、「待たせるのも悪いからとにかく戻ろう」と言ってヘッポコ丸の体を背負った。未だ女体のままのヘッポコ丸の体はとても軽いように思えた。背中に密着する胸の感触をなるべく意識からシャットアウトさせて、ビュティの歩幅に合わせてゆっくりとみんなの元へ戻っていく。






ビュティは無防備なヘッポコ丸の手を握った。意識の無いヘッポコ丸がその手を握り返すことは無かったけれど、ビュティはそうしているだけで幸せだった。





「(無理させちゃってごめんね。…でも、可愛いへっくんが悪いんだからね)」
 











――結局ヘッポコ丸は、みんなの元に戻ってもしばらく起きなかった。仕方無くビュティがディープキスで起こした(そうする必要は全然無かった)のだが、特筆すべきことでもないので割愛させていただこう(その際のヘッポコ丸の喘ぎ声があまりに艶やかで赤くなった顔が可愛くてそれが男性陣の股間に直撃したなど…別に必要の無い情報であろう)。









ヘッポコ丸の体は三日で元に戻ったのだが――それまでにビュティにすっかり女性としての快楽を叩き込まれてしまっていた。それを生かしてこれからビュティがどんなプレイでヘッポコ丸を悦ばせるのかは…皆様の御想像にお任せするのもまた一興であろう。










スパイス
ソ(そういえば首領パッチはなんであんなことしたんだ?)
パ(ヘッポコ丸がオレみたいなこと言うのか試したかった)
屁(そんなくだんねぇ理由で俺はあんな目に遭ったのか…)





すいませんこれどこのビュティさんなんですかね邪ティさんと入れ替わってんじゃないですかねちょっと作者に文句言ってくる(お前だ)。


Pixivでにょたなへっくんを描いてる人が居て、そのへっくんがあまりに美人だったので書きたくなりました。その結果がこれです。どうしてこうなった←



普段は肉体的屁美精神的美屁な二人という設定でお送りしております。突っ込まれるのはビュティだけど前戯とかはぜーんぶビュティがやってへっくんは鳴かされてばかり……みたいな! 今回へっくんがにょた化したので完全美屁になってしまいましたへっくん頑張れ超頑張れ。




百合の裏は難しいっすね…だから途中でぶった切った。オチも迷子ですいません。でも楽しかったですへっくんラヴ!!!!←





栞葉 朱那

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