STAY MY LOVE(O*N)
□思い出す
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side:O
彼は泣きながら叫んだ。
和:ゃだ!!!!やめて!!やめてぇ!!!
俺がボタンを外したYシャツの胸元をギュッと握って、
涙をぼろぼろ零す。
智:わかった!わかったから!落ち着け、二宮くん!!
彼の服から手を離して、言う。
落ち着くように。諭すように、言う。
和:やだ・・・怖い・・・触らないでぇ・・・
智:わかった。触らないから。大丈夫だから。
理由はわからないけど・・・
ひどく怯えてる、彼。
これ以上、刺激しないように・・・
ゆっくり、ゆっくり話しかける。
智:二宮くん・・・大丈夫だから・・・
何もしないから・・・落ち着いて・・・
拒まれるかな、とも思ったけど。
彼の髪をそっと撫でる。
・・・彼は落ち着いてきたのか、
俺の手を拒むことはなかった。
何をそんなに怯える?
過去に何か・・・あった・・のか・・・?
今日初めて出会った、
採用するかどうかもわからない彼だけど。
大粒の涙を零している・・・様子が
ひどく気にかかって・・・。
智:二宮くん・・・大丈夫・・・?
和:・・・大丈夫・・です・・・ごめんなさい・・・
智:言いたくないなら言わなくていいけど・・・
その・・過去になにか、あったの・・・???
そっと話しかけると、彼はぽつりぽつりと話してくれた・・・
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