もにょもにょ。(O*N)
□大掃除。
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side:O
大掃除を・・・している。
俺が、というよりニノが。
いや、2人でやってるんだけど
断然ニノの方が効率的で。
俺はテキパキ片づけるニノを見ていた。
年末、大みそかは紅白とかカウントダウンとかあるから
ちょっと早めに始めた大掃除。
あらかた片付いてきて。
さすがニノだな、なんて思いながらテレビをつけた。
N:あ、なにテレビつけてるんですか!
もぉ〜・・・片づける気ないでしょ・・・
ちょっとほっぺを膨らまして、ニノが言う。
そんな顔も・・・可愛い///
O:だって俺がやっても邪魔になるだけだから
ニノに任せようと思って。
N:ダメです。ちゃんと手伝って!
言うけど、笑顔のニノ。
あぁ・・・可愛い///
テレビとかではわからないだろうけど
俺のニノは家庭的で、可愛くて・・抱きたくなる///
見るとはなしに付けてたテレビで。
某ゲームのCMが流れた。
俺が出てるやつなんだけど。
「おーちゃん」って
後輩に呼ばれる・・・そんなCM。
そういえば、ニノといる時は
忙しくて、家に着いたらすぐ抱き合ってたから
一緒にこのCMを見るのって初めてだ。
N:・・・おーちゃん・・・
O:え?
N:おーちゃん、なんて後輩に呼ばせて。
最近は後輩とよく絡みますよね。
おーちゃんて呼ばれてるのは、仕事だし。
・・・ま、後輩と遊ぶこと増えたけど。
お前だっていろんな人と遊んでるじゃん。
・・・と。
ニノに言おうと思って、ニノを見たら。
・・・あれ。
なんか・・・表情が・・・ない・・・?
なんだか、ひんやりした印象を受ける、ニノの横顔。
え。
・・・え、俺・・・何かした・・・???
O:ニノ、あの・・・俺・・・
N:おーちゃんなんて呼ばせて・・・
ユウリなんて呼んで・・・
へ?
ニノに近付いたら。
開かれてる、テレビ誌。
先輩後輩とユニット組むなら・・・
ってやつの、ページ。
・・・あぁ・・・なるほどね。
O:お前なんか超大物女優さんとかタレントさんと
仲良くしてるだろ?
「和也さん」て呼んでもらったりしてたんだろ?
N:俺のは、大野さんのとは違います。
・・・どう違うのかは、よくわかんないけど。
ニノがヤキモチやいてるのは、わかる。
でも・・・
O:しょうがないだろ?人付き合いも大事だろ。
咎めるように言うと。
N:でも。それでも。
なんとなく・・・イヤ、なんです・・・
下を向いてしまったニノ。
たまに見せる、素直な表情。
・・・ちょっと尖ったくちびる。
いつにもまして、潤んだ瞳。
・・・可愛いな。
O:にーの。
N:・・・はぃ・・・
O:じゃあさ、来年の約束ゴトしようか。
N:・・・約束?
O:仕事に関わること以外なら、
なんでもお前のしたいこと、言えよ。
それが、来年の俺の約束ゴト。
N:マニフェストってことですか?
ちょっとだけ笑ったニノ。
そう、そうやって笑ってるほうが、可愛くて・・いい。
N:じゃあ、今、ここで紙に書くから待ってて。
O:書かなくていいよ。口で言ってよ。
N:いやです。ちゃんと残るように、書く。
立ち上がったニノはテーブルで
なにやら真剣な表情で書いてる。
そして・・・
書き終わったのか、俺に近付いてきて。
書いた面を裏にして、俺に渡した。
渡された紙を見る。
そこには・・・
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・毎日キスすること
・離れてる日でも寝る前は、お互いを思い出すこと
・週に一度は身体を重ねること
・一生愛し続けること
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もう・・・なんだよ、ニノ・・・
お前さ・・・もう・・・
O:可愛すぎなんだよ!!
ギュッとニノを抱きしめる。
ニノは耳まで真っ赤になって、
でもおとなしく俺に抱きしめられている。
たまんないな。
可愛くて、愛おしくて、どうしようもなくなる。
O:ニノ・・・抱きたい・・・
N:まだ・・・大掃除終わってない・・から・・・
O:だめ?
N:・・・だめ・・・じゃないです・・・
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