もにょもにょ。(O*N)
□君を束縛したいのです。01
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side:O
「・・・あ・・・だめ、大野さん!!」
ジーンズを下ろそうとしたら、
顔を真っ赤にして、フルフルするニノ。
「だって、苦しそうだよ・・・?ココ。」
俺はジーンズの上からニノの・・・を撫でる。
「だ、大丈夫ですから///」
全然大丈夫じゃないくせに。
可愛いな。ベルトのバックルを掴んで
脱がされまいと必死になってる。
だから、その、ニノの手にチュッとキスをする。
すると、力が抜けたように、下ろされた手。
ゆっくり、ゆっくり、ニノのジーンズを脱がす。
撫でるように、愛でるように。
現れたのは真っ白でスベスベの足。
そして、蜜で染みのできたグレーのボクサーパンツ。
「かわいい・・・濡れちゃってるよ?」
からかうみたいに言うと、目のふちを赤くして
咎めるように俺を見る。
そういう表情も、たまらなく可愛い。
「全部脱いじゃおうな。これじゃ汚れちゃうよ」
ニノの下着に手をかけて・・・
もうすぐニノのかわいいのが見れる・・・と
〜♪ 〜♪ 〜♪
突然に携帯が鳴った。
ちっ 誰だよ、こんな時に!
シカト決め込もうと思ったけど
「出なくていいの?急用かもしれないし・・・」
ニノが言うので渋々、携帯の通話ボタンを押した。
「大野さん!おはようございます!」
「・・・?」
「大野さん?大丈夫ですか?もう出られます?」
「・・・・・・???」
「大野さん?迎えに来ましたよ!あと1時間でスタジオ入りです」
はっ!!!
ゆ、夢・・・?
いや、携帯は夢じゃない。
マネージャーが心配そうになにか言ってる。
違う。そうじゃなくて・・・
さっきのは?さっきのニノは・・・夢?
・・・俺、ニノに何しようとしてた?
かなりエロい展開だったよな・・・
・・・なんでこんな夢、見るんだろう・・・???
ドキドキがおさまらないまま、俺は仕事に向かう準備を始めた。
智:おはよ〜
雅:あ!リーダー!!おはよ!!!
相葉ちゃんは今日も元気いっぱいだ。
翔・潤:おはよう。
翔君は新聞読んでて、松潤は台本を読んでる。
で、ニノは・・・
和:おはようございまーす
今、着いたらしい。
入口を塞いでる俺に向かって
和:大野さん、邪魔ですよぉー!
そういって脇腹をくすぐってくる。
智:ぅお!くすぐってーよ!やめろって!
仕返しをしようとニノの方に振り返り
脇腹をコチョコチョした。
和:ちょ!あはは、やだ!やめてぇ!!!
くすぐったがって、身体をよじるたびに
ふわふわの髪から甘い香りが広がる。
咄嗟に朝の夢を思い出してしまった。
ちょっと顔が熱くなるのを感じた。
それを悟られまいと、さらにくすぐると。
和:やーめーてー!!!
がっつり抱きついて、俺の腕をホールドする。
そして。
和:大野さんのえっっち〜!
上目遣いで俺を見つめながら、少し鼻にかかった声で言う。
俺を見つめる表情は、なんだかとっても嬉しそうだ。
なんとなく視線が合ったまま、動けないでいると。
和:見つめてもダメですよ〜!
何がダメだんなかよくわからないけど、
ニノは楽屋の中にスキップするみたいに入っていった。
仕事中も、ニノばっかり見ちゃってる、俺。
たかが夢って思っても、意識しちゃうんだよな。
・・・で。
意識して見ると・・・ニノはめちゃくちゃ可愛い。
音楽番組の収録中、俺のジャケットの裾をツンツン引っ張りながら話しかけてくる、子供みたいな仕草。
休憩中、ゲームをやっていて、ゲームオーバーになってしまい一人で口をとがらせてるとこ。
雑誌取材中、話が盛り上がってくると、身体をゆらゆら揺らしながら笑っているふわふわなとこ。
俺が食べてたソフトクリームを横から舐めとり、得意げに笑うところ。
で、白いアイスがくちびるについてて、エロいのに「ごめんね?」と首をかしげる仕草。
かわいい。カワイイ。
どうしよう。どうしようもなく、可愛い。
・・・俺だけのものに、したい。
え、え?俺、今、なんて考えた?
オレ ダケ ノ モノ ニ シタイ・・・
頭の中で反芻してみて。
そしたら体中の血液が温度上がったみたいになって。
クラクラしながら、ニノの方を見ると。
ニノもこっちを見ていて、ドキッ。
和:大野さん?どしたの?
くりくりの目を心配色に染めて、ニノが近づいてきた。
智:や、やや、なんでもない!!!
和:なんでもなくなさそうだけど?
智:なんでもないって!!!
走って喫煙室へ・・・逃げてきちゃった・・・。
まぁ、逃げたところで一緒に仕事してんだから意味なんてなくて。
なんとなく視線そらして仕事こなして、今はメンバー+マネジャー+スタッフで居酒屋の個室にいるんだけど・・・
もう逃げられないんだから、普通にしよう。普通に、普通に。
今、ニノはというと・・・
ビール片手に相葉ちゃんとなにやら盛り上がってた。
和:やだ。ぜぇったいやだ。
雅:なんでそんなに嫌がるんだよぉ!
和:いやですぅ〜
雅:なぁんでだよぉ
なにが嫌なのかよくわからないけど、顔は笑ってるニノ。
そんなニノを後ろから抱き締める相葉ちゃん。
二人でクスクス笑ってる。周りもつられて笑いだす。
・・・笑ってないの、俺だけ。
翔:智くん、だいじょぶ?なんかボーッとしてるけど?
智:ん?あぁ、だいじょぶだいじょぶ。
翔:ほんとに?ねぇ、ニノ!ちょっと智くん酔っちゃったかもだよ?
酔ってないって!なんでそこでニノを呼ぶ?
和:えー、大丈夫ですかー、大野さん。
ニノがこっちに近づこうとしたけど・・・
雅:ダメ!ニノは俺の隣!ほら座って座って!!
・・・相葉ちゃんが引き留めた。
・・・なんだよ。
つか・・・なんだろ?
なんか、モヤモヤする・・・。
和:相葉さん、俺ちょっと大野さんとこ行くから。
雅:えぇ〜!ニノ、リーダーには甘い〜!
俺のことも甘やかせよぉ〜!!
言いながら後ろからニノを抱きしめる。
俺なんかよりずっと酔ってる相葉ちゃん。
それでも・・・
和:他の人に甘えてください!!
ニノは相葉ちゃんの腕を優しくはずすと、俺の方に近づいてきた。
和:大丈夫ですか、大野さん。
智:・・・俺は酔ってないよ。
和:酔ってはいないかもしれないけど・・・
なんか今日、変ですよ?ボーッとしてる。
智:・・・。
和:どうしたんですか???
智:・・・・・・。
和:あー、だんまり決め込んでもダメなんですから!
智:・・・///
いきなり顔を近づけるから、なんとなく照れる、俺。
そんなの気にする様子もなく、もっと近づき・・・
和:どうしたの?大丈夫???
俺の耳元で囁いた。
智:!!! お前、ちょっと・・・近いよ!///
和:いつもと同じです。
さらに耳元で話し続ける。
どうしよう・・・どうしてくれよう、こいつ。
俺の動揺なんて知らないで、こんなに近づいてきて。
ちょっと舌ったらずな声で、少し赤い頬で・・・
俺を、翻弄して・・・。
智:酔った。気持ち悪い。帰る。どけよ。
これ以上、こいつのそばにいたら、
ドキドキも理性も抑えられない。
だから、あえて冷たく言い放った。
和:・・・!
すごく傷ついた顔をするニノ。
違う、そんな表情させたかったわけじゃない。
智:ごめん、飲みすぎたから帰るよ。
ニノの髪をくしゃくしゃしながら言うと。
和:みなさん、すいませーん!
大野さん酔っちゃったみたいなんで介抱します。
なので、俺と大野さんはこれで失礼しまーす!!!
ニノはスクッと立ち上がり、みんなを見渡して、言った。
そして、問答無用で俺の腕を掴んで居酒屋から出た。
智:・・・ニノ。ニノ???
和:強引でごめんなさい・・・。
智:いや、俺が自分で酔ってるって言ったんだし・・・
俺の言葉をさえぎって
和:なんか、変だから!
ニノは下をむいて言った。
和:なんか変。変です、大野さん。いつもと違う。
智:・・・
和:・・・俺、なんかしました?俺、おれ・・・
ニノの声が震える。
だから。そんな風に傷つけたり、泣かせたりしたいんじゃないんだ。
智:違うんだよ、ニノ・・・
和:・・・なにが・・・???
智:・・・確かにおかしいよ。俺がおかしいんだ。
お前のせいじゃない。違うんだよ・・・
和:・・・???
智:・・・なんて言ったらいいかな・・・
言葉が出てこない。
頭の中で言葉を探した。
和:・・・やっぱり・・・俺が・・・
うつむくニノ。
泣き出しそうな声。
智:違う、違うよ、ニノ。俺ね・・・
どうしよう、言っちゃおうか。
智:俺・・・多分、お前が好きなんだよ。
あぁ、言っちゃった。
和:俺も大野さん、好きですよ・・・
智:俺はお前を独占したいし束縛したい。
キスだって、その先だって、したいんだよ。
和:!!!
俺の告白に驚いて顔を上げるニノ。
潤んだ瞳がゆらゆら揺れてる。
和:・・・うそ・・・
智:・・・うそじゃない。好き、なんだよ。
ニノの腕を自分のほうに引き寄せ、軽く抱く。
何か考えるような表情をしてたニノが。
和:・・・本当に?嘘つきは嫌いだよ・・・?
智:本当だって。
和:じゃあ・・・じゃあ、俺と大野さん、両想い???
智:!?!?!?
両想い?
両想い!?
ってことは、っていうことは・・・???
和:好きって言ってもいいの?
ニノは泣きだしそうな、でも幸せそうな顔で。
和:大野さんに好きって言っても、いいの???
智:・・・いいんだよ・・・。
っていうか、俺が言いたい。
和:ダメ、俺が言う。大野さん、大好きです・・・
目元が赤く染まる。
かわいすぎだろ。
智:俺も、大好きだよ。
迷わずニノを抱きしめた。