STAY MY LOVE(O*N)
□風邪
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side:O
次の日の朝。
起きたら頭がガンガンしてて。
熱を測ったら38.7℃・・・。
喉も痛いし、関節も痛い・・・
・・・風邪ひいた。
とりあえず、今日会う予定だった人には
丁重にキャンセルの連絡をした。
しかし、出張先じゃどうにもならない。
風邪薬はフロントに連絡したときに
体温計と一緒に持ってきてもらったけど・・・
一人では、厳しいな・・・
そう思うくらい、調子が悪くて。
どうしようか・・・。
翔くんにヘルプを頼もうか、とも思ったけど。
携帯を持って、無意識にかけたのは・・・
・・・和の番号・・・
まだ、朝7時半くらい。
寝てるかもしれない。
あんなこと言った後で、体調悪いからって
電話するなんて・・・
調子に乗るなよって思われるかも。
でも・・・
今は・・・和の声が聞きたい。
3コール目で電話がつながった。
−−−もしもし!大野さん!?
どうしたの、こんな時間に・・・
「ごめん、和。起こしちゃった?」
−−−大丈夫です。どうしたの?すごい声・・・
「・・風邪ひいたみたい」
−−−え、え?風邪?熱あるの???
「ごめん。こんな時だけ・・・」
−−−そんなのいいから!今どこ?大丈夫?
「大丈夫。声が聞けただけでほっとしたから」
−−−何言ってるの?今から行く!すぐ行くから!!!
「今から行く。」
そういって、ホテルの場所や部屋の番号を聞いてきた和。
ホントに、こんな時ばっかり・・申し訳ないと思うんだけど。
今は和に・・会いたい・・・。
声が聞けてほっとしたのか、
また睡魔が襲ってくる。
俺はそのまま意識を手放した・・・。
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