STAY MY LOVE(O*N)
□気付く
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side:O
和を自分のマンションに呼ぶ。
まだ涙が止まらない、和。
とりあえず、落ち着かせないと・・・。
智:もう・・泣くな・・・。
辛いと思うけど・・・
和:・・・・・・
智:俺が・・そばにいるから・・・
言った後で、俺がそばにいたって仕方ないって思った。
でも・・
和:そばに・・いてくれるんですか?
うるうるの上目遣いで聞いてくる//
智:おぅ。俺で良ければ、そばにいるよ。
和:ありがとうございます///
今度はふわっとした笑顔で。
・・・可愛いじゃねぇか//
和:あの・・・早く部屋、見つけますね!
本当にすいません・・・
おずおずと言う。
智:ゆっくりで・・いいよ・・・
なんだか寂しい気分になる。
智:っていうか、ゆっくりにしろよ。
・・・このまま、この部屋に住んじゃえよ。
思ったことをそのまま口にして、自分で驚く。
何言ってるんだろう。
このまま住んじゃえ。
そんなわけいかない。だけど・・・
考えたら・・・本当に、このまま一緒に住みたい自分がいて。
いつからかな、和が可愛くて仕方なくなった。
あの、ユカちゃんの飲み会の時・・・?
いや、多分面接で和が倒れた、あの日から
俺の中では和の存在が気になって。
アヒルの写真を撮ってる時、
自分まで口をとがらせてた、和・・・。
翔くんがいつの間にか「ニノ」と呼ぶようになって。
それを聞いて、なんか悔しくて、焦って。
「和って呼んでいいか?」って聞いてた。
だんだん、じわじわと、俺の中で大きな存在になっていった、和。
ボーッと思いを巡らせてたら、和が言う。
和:僕がここに住んじゃったら、
彼女呼べなくなりますよ?(笑)
笑ってる・・・
あぁ、涙、止まったんだな・・よかった・・・
智:彼女・・今、いないし。
和:今はいなくても、できたら呼べなくなります。
智:会社の子と一緒に住むのっておかしいかな?
和:・・・おかしくはないけど・・・
智:ここに住んじゃえって。な?
なぜか必死な、俺。
智:そばに・・いてやるから・・・。
俺の言葉を聞いて、和は微笑む。
和:・・嬉しい。じゃ、お世話になろうかな・・・
智:おぅ、そうしろよ!!
和と一緒に住む。
それだけでワクワクする。
目の前の和を見る。
白い肌。まあるい瞳。赤いくちびる。
少し高い声・・・華奢な身体。
全部、俺の心を捉えて、離さない。
俺・・和が・・・好きなんだ・・・。
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