STAY MY LOVE(O*N)
□面接
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ついにこの日がやってきた・・・。
面接。
僕がネット上で見つけた求人情報。
その、募集してる会社『Barefoot』の面接の日。
すごく・・・緊張する//
本当に未経験OKなのか、筆記試験とかはなくて
面接だけ、するらしい・・・。
僕は朝から落ち着かなくて。
会社を辞めた日、あんなに着たくなかったスーツも
久しぶりに着て・・・
・・・会社の前に来た。
ちょっとだけ時間、早いかな?
遅れるよりは全然、いいけど・・・
とにかく落ち着かなくて。
待ってる時間がつらいくらいで。
だから、15分早いけど、
会社の受付で受話器を取った。
大きな会社じゃないらしく、
受付にお姉さんがいたりは・・・しない。
ただ、電話が置いてあって。
「御用の方は受話器をあげてお話ください」
と書いてあるだけ。
−−−はい?
和:すみません、面接の約束を・・・
−−−あ、二宮さんですね?今行きます。
電話の相手は、「面接の約束」だけで
すぐに僕だとわかったらしい・・・。
ってことは、集団面接じゃ、ないんだね・・・。
僕一人が面接を受けるんだ・・・
ますます緊張する・・・。
ほどなくして、目の前のドアが開く。
やたら爽やかな男性が僕に笑いかける。
翔:お待ちしてました。
私、こういう者です。
名刺を差し出してきた。
「Barefoot 専務 櫻井翔」
・・・専務の・・・櫻井さん・・・。
そして、櫻井さんは僕をドアの中に迎え入れてくれた。
翔:場所、すぐわかった?
櫻井さんは、もう敬語を崩して
フレンドリーに笑いかけてくれる。
・・・優しそうな人・・・。
和:わかりました。
翔:そう、よかった。家、近いんだよね?
和:はい。歩いて10分くらいです。
この会社は僕のアパートから徒歩圏内だった。
窮屈な思いをしてラッシュの電車に乗らなくて済む。
それも僕の中ではポイントだった。
翔:すぐ面接を始めちゃって大丈夫??
和:・・・大丈夫です。
翔:僕と、社長で面接させてもらうね。
和:はい・・・
・・・1対2・・・かな?
うわぁ、緊張するなぁ・・・。
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