本のありか 短編
□エルリ (日常)
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「リヴァイ、報告書を持ってきてくれるかな」
調査兵団13代団長エルヴィン・スミス。
その恋人である兵士長リヴァイ。
「少しは休んだらどうだ」
先ほどから休むことなく報告書を書き上げていくエルヴィンをみてリヴァイは心配そうにそう言う。
「休んでなんてられないさ」
エルヴィンはぼそっと呟くように言った。
「……」
リヴァイはエルヴィンに報告書を渡そうとせずに、床に落とした。
「リヴァイ?何してるんだ?」
不思議そうにリヴァイをみつめるエルヴィンに、リヴァイは口を開いた。
「お前働きすぎなんだよ。昨日から寝てねぇんだろ?報告書なんて後にして寝ろ」
そんな事をいうリヴァイにエルヴィンは少し驚いた。
「…だが…」
口答えをしようとするエルヴィン。
リヴァイはエルヴィンのおでこをばちんと叩いた。
「!!!?リヴァイ!何をする!」
「良いから黙って休めっつてんだろ」
リヴァイは怒ったのかドス黒いオーラを出しながらエルヴィンにそう言う。
「…そうさせてもらうよ…」
エルヴィンもそれには驚いたのかゆっくりと席を立ち寝室へと歩いて行った。
_END_
→あとがき