本のありか 短編
□高緑
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「たーかお!!!」
放課後、体育館に行き真ちゃんと練習しようかとボールを手に持った時だった。
後ろから宮地先輩に呼ばれた。
「…?なんすかー?」
振り返った瞬間、眼に飛び込んできたのはパイナップル。
「うぉわ!!!?」
ホークアイ持っててよかった!
俺この眼持ってなかったら今頃顔面傷だらけだった!!!
「な、なにすんすか!!?」
まじびっくりしたわ!!
真ちゃんなんてボール落として呆然としてるし。
まじ可愛いわ!!!
「あ?だってお前誕生日だろ?くれてやるよ俺の気持ちだ」
「パイナップル投げてくるってなんすか!?祝おうって気持ち無いっすよね!?」
「ああ!?轢くぞ!?」
なんで!?
後ろから木村さんと大坪さんが見える。
二人とも手には何かもってて……
ああ…きっとくれるんだろうな…。
手厳しい先輩がいて…
ツンデレ真ちゃんがいて…
俺がいて…
仲間がいて…
そんな秀徳バスケ部が俺は大好きだ。
「高尾、おめでと!!!!!」
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