DreamW
□本心
1ページ/1ページ
父が包む、強力な暗黒な力。
く・・くるしい。
兄さんがいう、僕の輝きはいったいな
に?
僕が、私が、やって来たのは、すべて間違いだったのか?
兄を越えたのに、満足できない。
僕は、私は、いったい、何を望んでたんだろう。
くるしみの中で気づいた。
本当は、兄さんのこと好きで、皆の幸せを望んでるんだ。
もし、やり直せるなら、やり直したい。
僕は、もう一度、やり直せるのかな?
やり直せるなら、マーガリンで生きてる間に、不幸にしてきた人たちに幸せを届けたい。
ピンキーマカロンたちが放つ光に包まれる。
優しい光。
暗黒な気持ちを消してくれる。
本当の僕になれる気がする。
レディ・マーガリンから、元の自分にバタに戻った。
「兄さん。」
兄さんの手をとる。
久しぶりの兄さんの手。
兄さんの手、暖かい。
僕の手は、どうなんだろう。
久しぶりの暖かい、心から喜べる気持ち。
これで、暗黒パティシエレディ・マーガリンは、もう、おしまい。
これからは、バタとしていきていく。
兄さんとともに。
兄さんと一緒に、ピンキーマカロンたちに、マカロンを作った。
マーガリンとして作ってきたアンハッピーバケーキと違う、優しい気持ち、喜んで欲しいという気持ちをこめて。
こんな幸せな気持ち、初めてだ。
本当の僕を、取り戻せた。
これからは、兄さんと一緒に、皆を幸せにするお菓子を作っていきたい。