DreamZ

□願い
1ページ/1ページ

湯川先生と離れて気づいた。
湯川先生が、好きってことに。

なんで、もっと早く、気づかなかったんだろう。

いや、ずっと気づかなくてよかったのに・・・。

今日、何度目かのため息がでた。

はぁ、コーヒーでも飲んで、気分入れ換えなきゃ。

せっかくの休みだもん、いつまでも、うじうじと悩んでたらもったいないもんね。

コーヒーを口に含む。
同じコーヒーなのに、湯川先生のところのが美味しく感じる。
って、やだ。
私ってば、また、湯川先生のこと考えてる。

ぶーっ、ぶーっ。

携帯がなり、取って表示をみると、湯川先生からだった。

湯川先生からの電話って久しぶりだな。

どうしたんだろう?

とりあえず、出なきゃ。

「もしもし、湯川先生どうしたんですか?」
「・・・内海くん、明後日、時間空いているかい?」
「明後日って、日曜日ですよね?!空いていますよ。」
「なら、よかった。大学まで来てほしい。」
「えっ、いいですけど・・・湯川先生、なんでですか?」
「じゃ、待ってる。」

そういって、電話を切る湯川先生。

もう、本当、勝手なんだから。
でも、なんで私を誘ってくれたんだろう?!

もしかして・・・デートの約束とか?
って、あり得ないよね・・・。
でも、少しは期待していいよね?!

日曜日に向けて、新しい服を買いに行かなきゃ。
出かける準備をして、戸締まりをしっかりして、ショッピングに出かける。

可愛くて大人な服あるかな?!

スーツの私じゃなくて、違った私も、あなたに見てほしいな。

ねぇ、湯川先生。

先生に合う、女性になるために頑張るから、いつか、先生にとっての特別な女性になりたいな。

それが、今の私の密かな願い。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ