恋する動詞111題 ごちゃまぜ

□44 おはよう、俺のお姫様
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俺ん家に、久しぶりにがっくんが泊まりに来た。
がっくんは『やっぱゆーしの家は広いな!』なんてはしゃいどったけど、そうでもないと思うけどなぁ…と毎度思う。
早速家に上がり、ゲームをする。
モ◯ハンとかポケ◯ンとか、なんや子供みたいやと思うゲームが多いけど、それはがっくんの趣味やし、しゃーないかと溜め息をついた。
ちゅーか、俺らまだ中3やしなぁ。
ポ◯モンもたまにはええか。
と思い俺のガチパで戦ったら俺が余裕で勝ってもうて。
『い、今のは手加減したんだよ!
次は本気でやる!』
と叫ぶがっくんを見て、やっぱ可愛ええなと微笑む。
もう一度戦ったら、俺の相棒の『ヨウジョ』(プ◯ン ♀)でがっくんのガチパを6タテしてもうて。
がっくんが泣きそうになりながら『くそくそっ!ゆーしのポケモ◯改造だろ!チート!改造厨!』
と数多の暴言を吐いてきたので、よしよしと頭を撫でると『このロリコン!』と更に怒鳴られた。
その言葉には俺もちょっとイラっときて、『だいたい、がっくんが◯ケモンを教えてくれたんやろ?
なのになんでそんな怒るん。
訳分からんわ』
と怒り口調で言うとがっくんが遂に泣き出して。
なんでポケ◯ンするだけでこんな喧嘩なんねん。
しかもなんか俺が泣かしたみたいやし…
まぁええか。いつも、謝んのは俺やからな。
って思って、がっくんに『ごめんな?言われっぱなしなんも腹立って…ついキツい言い方なってもうた。
泣かんといて?
がっくん。』
って言ってがっくんを抱き締めると、ちっちゃい声で『…俺こそ、ごめん』と聞こえた。
俺はそれだけでちょっと満足やってんけど。
んで、ずっと抱き締めてたら、泣き疲れたんか、寝てもうて。
これが今の状況やねんけど。
どないしよかな…。

…てか、改めてがっくんの顔見ると、可愛ええな。
睫毛長くて…
女の子みたいに肌白くて。
髪の毛サラサラやし…
がっくん女の子でも似合うなぁ…
また頭を撫でてやると、がっくんが『んっ…ぅ…』なんてやらしい寝息を出して。
俺の中の何かが立った。
いや寝込み襲うんはあかんけど!
がっくんの顔に近づき、そっと唇を重ねる。

「ぅ…ん…っ」

ああ、やっぱやらしい。
もっと声を聞きたくて、頬や、鎖骨、瞼にキスを落とす。
がっくんはどこにキスしてええ声を出してくれた。
これでヌけるかも…
と思ったその時。

「…ゅ…し…だ…ぃす、き…」

微かな、言葉が。
がっくんの唇から零れた。
これはヤバくて、顔を抑える。
顔から火が出そうなくらい、熱かった。

「ん…ゆーし?
…俺、ねてた?」

そこでがっくんが起きた。
俺はがっくんの頬にキスして、もう一度しっかりと抱き締めた。

「おはよう、俺のお姫様。」

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