テニスの王子様

□ガムより甘い君をちょーだい
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「なぁなぁ赤也、ガムくれよ」

「え、今ないっす」

「ばか赤也」

なんで用意してないんだよ…
いつも俺食ってるから分かるだろぃ?
…なんて、むちゃくちゃか。
なんで赤也にこんな態度とっちゃうんだろ…
どっちがばかなんだか…
そう凹んでいると、赤也が俺の手を引いた。

「む、ぐ!?」

いきなりのことでびっくりし、変な声を出してしまった。
だって、いきなりキスなんか…!
俺が目をぱちぱちさせてると、赤也が唇を離し、こう言った。

「じゃあ、ガムより甘いキスなんかどうすか?」

少し照れながら言う赤也を見て、俺はやっぱり、心底赤也に惚れてんなぁ。と思った。

「…それもいいな」

そう答えると、赤也はでしょー?っと笑って、もう一度キスをした。
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