テニスの王子様

□刹那色の空
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いつから。
空はこんなに真っ赤なんだっけ?

…いや、違う。
赤いのはきっと______________。

俺の血だ。



「…丸井先輩?なぁによそ見してんすか」

ぱしんっ
乾いた音が響く。
唇の端が切れて、口の中に血の味が広がった。
あぁ、俺、赤也に頬を叩かれたんだ。
痛い、なんて思う間もなく次の痛みが襲ってくる。

「何考えてるんすか。まさか、他の男のことなんて考えてないでしょうね…?
あ、ここから逃げようとか思ってました?
そんなこと出来ない事くらい、分かってるクセに。」

そう言いながら赤也は俺の頬にキ
スをした。

俺は、赤也に監禁されている。
もう何日されてるか分からない。
食事やトイレは赤也が世話してくれるので問題はない。
最初のうちは必死で抵抗していたけど、今ではその気力も体力もない。
赤也のなすがまま、いわゆるお人形って奴かな。

「ねぇ丸井先輩、好きっすよ」

「…」

声が出ない。
出そうと思っても、何かの感情に遮られる。
『俺も好きだよ』
それを言いたいのは、赤也…?
俺の頭ン中にいるのは、誰?
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