おだい
□溢れだす
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とある恋人達のお話(会話文&攻め受け不明&1人の名前が不明)
「愛斗(マナト)ー!まーなとー?」
「…何?今忙しいんだけど」
「どっからどう見てもゲームしてるようにしか見えませんが?」
「そ、ゲームやってて忙しいんだ。お前に構ってる暇は無いからさっさと消えろ」
「………ショボーン」
「……………………………」
「……………………………」
「……………………………」
「………ちょっと、反応しようよ」
「…何に反応をしろと?」
「ショボーンって言ったじゃん、恋人がショボーンって言って落ち込んでるのになんとも思わないの?あなた、そういう人だったのね!?」
「ウザイ」
「うわぁ〜ん、愛斗がいじめる〜!いじめられるなら性的に虐められたいぃ〜!!!!!」
「黙れよ」
「いいもん、もう拗ねちゃうからね?他のやつと浮気しちゃうからね??藤堂とか藤堂とか藤堂とかと」
「選択肢、藤堂しか無いのかよ」
「だって愛斗が嫌いな藤堂なら愛斗が嫌がるかなぁ〜って思って」
「………確かにアイツは大っ嫌いだけどな」
「でしょでしょ?」
「でももしお前が藤堂と浮気すんなら、俺は西野と浮気すんぞ」
「に、西野!?」
「あぁ、西野だ。アイツ俺に惚れてるらしいからな」
「ダメダメ、絶対ダメ!!アイツと浮気なんてしたら掘られちゃうよ!?」
「別に良いけど?」
「で、でで、でも!」
「何?」
「あの…その……」
「…何泣きそうになってんの」
「べ、別に…泣かない……もん………グスン」
「え?ちょ、ま、まじで泣くのか?な、泣くなよ…」
「…だ、だってさ?……ま、愛斗が、西野に取られちゃうって思ってぇ……悲いの……う…うわあぁああぁん!!!」
「あー、もう泣くなって?な?浮気なんかする気無いからさ」
「ヒック……ほ、ほんとに?」
「本当本当、嘘つかない」
「うー………俺のこと、構ってくれる?」
「ん」
「じや、じゃあ今日はずっと抱き締めててくれる?」
「わかったよ」
「ギューってして?」
「はいはい、ギュー」
「…………えへへ…大好きだよ、愛斗」
「俺も大好きだよ…変態なところも、泣き虫なところもね」
「な、泣き虫じゃないし」
「嘘つくな、俺が浮気するって言うと直ぐに泣くくせに」
「そ、それは……愛斗を愛してるからだよ」
「かっこつけんな」
「えー?」
「お前は、そのままが一番だから」
「そ、そう?」
「そうだよ………愛しい愛しい恋人サン?」
「ちょ、照れるから…」
「愛してるよ、俺の溢れんばかりの愛を受け取ってくれるよな?」
「み、耳元で囁くなバカァ!!!」
「あはははははは」
「もー、愛してるぞコノヤロー!!!」
「俺だって愛してるっつーの!」
恋人達は幸せそうに笑うと、強く強く抱き締め合うのでした
あ…溢れだす
(溢れだす愛を、受け取って?)