ONE PICE

□S ロマンスドーンストーリー
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その頃…ルフィー達は小さなメリー号で海を漂っていた。


『ちょっとルフィー…。も〜、寝ちゃってるし…ゾロも起きてよ〜』

ゾ「これで一味全滅しちまったら洒落になんねぇな〜」

『縁起でもない事言わないでよ!』


ル「んが〜っ…」

『も〜…』

空にはカモメが飛んでいる。いい天気だ。


『あ〜…またナミに怒られるなぁ…』


ゾ「お前がルフィに着いて行くっつたんだろうが」


『だって…ルフィはほっといたら何しでかすかわかんないでしょ?』

ゾ「ま、そうだが…」


『ゾロだってついてきたじゃない』

ゾ「ルフィだけじゃいつまでたっても船に戻って来られねぇだろ?」

『…それ、ゾロが言う?』

ゾ「そういうおまえだって、現在地どこかわかってねぇんじゃねぇのか?」

『う…だって、海王類に追いかけられたりしてるうちにもうどこだかわかんないよ…ナミじゃあるまいし…』


ゾ「ま、そのうちなんとかなるだろ…ふぁ〜あ…」








三日月マークの海賊旗を掲げた海賊船はある島へ向かっていた。



「島が見えてきた〜上陸だ!野郎共!」

「「「おーっ!!」」」


「お頭、もうすぐ上陸できます」

「そうか…」

「腕がなりますね!うひっひっひ」

「俺様達の恐ろしさ、存分に思い知らせてやる…たっぷりとな」




『わ、わわっ!ちょ、二人とも起きて!おっきな船が近づいてくるってば!!』

アリアはルフィーとゾロを叩き(蹴り)起こす。


ル「はにゃ…」

ゾ「うわっ…なんだ?…っアリア、しっかり捕まってろ」

ル「の〜…なんだ?なんだ?…わわわっ…」

『ひゃ〜っ、おちっ…落ちるっ』



大きな波をたて、小さなメリー号の真横を大きな海賊船が横切る。




『…なんとか落ちずに済んだね〜』


アリアは船から半身乗り出し、ゾロに腰を掴まれ支えられている。

ゾ「…ほぼ落ちてるぞ…。おめ〜はちっちぇんだから、俺の側から離れんじゃねぇよ…危なっかしいな〜」

『ぶぅ〜…』


ル「でっけぇ〜船だなぁ〜。海賊船か?あ、そ〜だ…いひっ」

『?…ルフィ?』


ゾ「…まぁた厄介な事考えてやがるな…」










島の見張り台に男が立っている。

今日も町は平和だ。



「ん?船?…今日は定期船の日じゃないよな…?」

不審に思い双眼鏡をのぞく。

「あ!あのマークは?!…襲撃だ〜!!海賊がきたぞ〜!!」


男の叫び声で、町の平和な空気は一変する。




「…うそ」

「わ〜!!逃げろ!!」

「町の奥へ避難しろ〜!!」


町中に危険を知らせる鐘がカンカン鳴り響く。

「早く避難しろ〜」

「海賊の襲撃よ!」


先程までの平和な街並みは一気に変わり、町中の人々が奥へと避難に走る。


「…間違いない。三日月のギャリーの船だ」

「ギャリーと言えば最近賞金首になったと聞くわ」

「こんな小さな町、襲われたらひとたまりもないぞ」

「取引してみては?」

「しかし、街を守るために貯めた金を渡しては…」

「だが…抵抗は無謀すぎる」

「どうする?!町長!」

「ん〜…」



「戦えばいいのよ!」

町長「シルク!」


そこには剣を振りかざし、意気揚々と港へ向かってくる少女の姿。



シルク「悩むことなんてない。海賊なんて追い払えばいいのよ!」

「「「はぁ〜…おまえは黙ってろ!!」」」


シルク「声揃えて言わないで!私だってこの町に住んでんのよ。それにどうして海賊に

ヘコヘコしなきゃなんないの?いつか戦わなきゃ!」

「頼むからすっこんでろ」

「おまえが出てくると、こんなちっちゃな問題も大問題になっちまうんだ」

町長「おまえは、町の奥へ行ってなさい」

シルク「え〜っ…ちょ…、離してよぉ〜っ」

シルクは二人の男に引きずられるようにして奥へ連れて行かれる。



町長「はぁ〜…。とにかく、私が話をしよう。数人を除いて皆は町の奥へ!」





ガンっ!!

「うへっ…」

そこにはシルクを連れて行った二人の男たちが、シルクに股間を蹴られ、伸びてい

た。


シルク「ごめんなさいっ」





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