BL

□日常
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「小田桐さん、小田桐さんー」

「なんだ。というか、なぜお前が僕の部屋にいる?」

「それはですね、鍵があいてたからなんですよねー」

へらへらと、僕の布団の上に勝手に横たわりながらそう言う。

「小田桐さんて結構不用心ですよねぇ」

「今度から気をつけるようにする。…ってお前何やってるんだ!?」

雄介は、僕の枕に顔をうずめていた。

「ん?あー、すげぇ小田桐さんの匂いがすんなって思いまして。小田桐さん、香水とかの類、なんもつけてないのにすっげぇいい匂いしますよねー」

くんくんと枕を握ったまま起き上がる。

「やめろ!嗅ぐな!」

雄介から枕を奪おうと、伸ばした手を逆に掴まれ引っ張り混まれた。

そして僕の首もとに顔を沈め、すぅっと息を吸った。

「ひぅ…っ。ゆ、雄介!?」

雄介のさらさらとした金髪が首もとで揺れてくすぐったい。

雄介のは多分トワレであろう、彼らしい匂いが僕の鼻孔をくすぐる。

「…やっぱり、匂いしますね」

「こんなに近付いて確かめる必要があるのか!?だいたい…っ、ひぁ!?」

突然、雄介が僕の首筋に舌を這わせた。

「小田桐、さん…?」

突然のコトに叫んでしまった僕の声に、雄介は顔をあげてぽかりと口をあけている。

「いや、今のは違うぞ!?と、突然で驚いて、だから、あの」

しどろもどろに言い訳のようなコトを僕は言う。
だんだん顔が赤くなってくのがわかる。

し、仕方ないだろう!
僕だってあんな女性みたいな声がでるとは思わなかったんだし…!と心の中でひたすら言い訳を続ける。

「…っ、小田桐さん!」

「はっ、雄介っ?」

頭の中でごちゃごちゃ考えていた僕に突然がばっと飛びかかってきた。

そのまま、ぎゅううと苦しいくらいの力で僕を抱きしめた。

「小田桐さんの今の声聞いたら、もう俺我慢できねぇ。ちょうど布団もあるコトだし…ヤりましょ?」

にこ、と綺麗な笑みを浮かべて僕を押し倒した。

「ちょ、そんな急に…、んっ」

――暗転

end?

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