09/14の日記

10:16
「月夜ニ 見トレル」
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会話文。
原土。



「…………まいったな」



「左之助、か。何の用だ」

「土方さん、探したぜ。こんなとこで月見か? 」

「夜風に当たってるだけだ」

「部屋に戻んなくていいのか」

「俺はここでいい」

「新八たちが、あんたが居ねぇって騒いでんぜ」

「ふん、あんな奴らはほっとけ」

「ん?もしかして土方さん、酔ってるか?」

「んなわけねぇだろ」

「だって、頬が紅いぜ……あの少量の酒で?」

「酔ってねぇって言ってんだろうが……あっ……」

「おっと、危ねぇ。
ほら見ろ、足だってふらついてるじゃねえかよ」

「砂利で滑っただけだ、はなせ」

「……はなしたくねえなぁ」

「左之助っ」


「こんな瞬間でしか、あんたを抱けねぇ」

「………」

「実はさっきからずっと、夜空見上げてる土方さんに見とれてた。
こうやって、思いっきり抱き締めたくて仕方なかった」


「左之、か、顔……近い」

「……口付けてもいいか?」

「な、にっ?バカ野郎っ」

「こんなとこまで誰も来ねぇよ、土方さん……」

「……っ………だ、け…なら……」

「うん?聞こえねぇ」

「少し……だけならっ
ーーんっ!!」



「……好きだ、土方さん」
カテゴリ: 会話文

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