弐(2014)
□土方さんのオモイ
1ページ/1ページ
「好き……好きです、土方さん」
「……」
「ねぇ、土方さんは?」
「……」
「土方さんも言ってよ…」
「……っ」
「何時ものことだけど、あんまりにも言ってくれないと、流石に…ね」
「……女みてぇなこと、ぬかすな」
「ふふ、そうですよね。今はこうやって……」
「あっ…、総司っ」
「肌を合わせてくれるだけで嬉しいんだから」
「……だったら」
「だったら?」
「それで……分かれ」
「………」
「総司?」
「……土方さん、今のすごい……きたんですけど」
「な、何が」
「やっぱり、当分は離せそうにないや」
「おい、いい加減どけ、重いっ」
「――土方さん、大好きですよ」