弐(2014)
□土方さんのアマエカタA
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「土方さん、このまま……いいですよね?」
「ああ」
「口吸い……しますよ」
「好きにしろ」
「………っ」
「……なんだよ、総司」
「えっと、いやに素直だなぁ、と思って」
「いけねぇのか」
「い、いけなくは」
「口吸い、すんだろ?」
「ちょ…ちょっと珍しいなぁ、こんなに甘えてくるなんて」
「ん?……総司、これどうした」
「あ、いたっ!たんこぶ触らないでくださいよっ」
「ずいぶん腫れてるな」
「土方さんが拳骨したんでしょ?忘れたんですか」
「ああ、そう言えば」
「もう、鬼副長は加減を知らないんだから……今は甘々なくせに」
「お前にゃ、そんくれえ必要だ」
「あっ、もしかしてこれって"飴と鞭"ってこと?」
「……総司…」
「ん……土方さ…」
「それも、いいかも知れねぇ」
「じゃあ今宵は、とびきり甘い"飴"ってことで……いいですよね?」
「ああ、好きにしろ」