サスケ長編
□詳細 & Prologue
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「コトノー!
ちょっと降りてきてー!」
『…なーに?』
「肉じゃが作ろうとしてね、醤油が切れちゃったのよ
だからそこのニコニコマートまで買いに行ってきてくれないかしら?」
『ええ?今から?
面倒だなー…』
「あらぁ、そんなこと言って良いのかしら。あの有名な美味しいアイス有るんだけどなぁ…まあ 行ってくれないならしょうがないか、せっかくお手伝いしたらあげようと思ってたのになあ」
『えっ?!アイスあるの?
うそ、もしかしてハーゲン○ッツ?! 』
「さあ?」
『行く!行かせて頂きます!!』
「ふふ、有難う
気をつけて行ってきてね」
はーい いってきまーす!
そう言って外に出た
その時はまだ夏だったから7時でもまだ周りは茜色に染まっていた
自転車にまたがり家を出る。ニコニコマートまでは小さな橋と横断歩道を渡ればすぐ近くだ。
1箇所目の橋を渡りきり、横断歩道に差し掛かった
信号が青に変わったのでペダルを踏み込む。
プップー!!
ドンガッシャーン!!
体が宙に浮いた
『(え…?)』
視界が一気にフェードアウトする辺りが真っ暗闇になる
状況が理解できぬまま、周りは人が悲鳴を上げたり救急車の手配を!と叫んでいる人がいる
『(な、んで?
体が重い、腕も動かない…私、どうなったの…?)』
感覚が遠のく一方、生暖かさが頭を包む。ドクドクと心臓が鼓動を鳴らしている
『(だめ、だ…
もう、なにも見えない ぼんやりなにも聞こえない
わたし、死んじゃうのかな、)』
瞳から雫が流れ落ちた
それから私は意識を手放した